【時間の無駄!】やってはいけない英語の勉強法+解決策:リスニング編
英語のラジオを毎晩聞いてたらいつの間にか英語が聞き取れるようになってた!
1日10分聞き流してただけなのに…あれ?聞き取れる!
最近あまり見かけなくなりましたが、リスニング教材の常套句ですね。
リスニングは、英語学習の中でも誰もが苦労するポイントです。
理屈を理解するだけでなく、「聞き取る」という感覚を養わなければいけないので、ひときわ忍耐力が求められるのです。
そのため、多くの人が効率よくリスニングを習得するメソッドを求めて迷走してしまいます。
今回は、そのような迷走が生み出した、やってはいけないリスニングの勉強法を紹介します。
解決策も紹介するので、
という方はぜひ読んでいってください。
Contents
やってはいけない勉強法1:聞き流し・ひたすら聞く
「聞き流し系のリスニング教材は意味がない」というのはすでに広く知られていますね。「聞き流すがけでペラペラに!」と堂々と宣伝しているところは少ないのではないのでしょうか?
しかし、この聞き流し勉強法、まったく効果がないというわけではありません。
ラジオで話していることが聞き取れたり、英語でのジョークが理解できたときの達成感は自信につながります。
また、勉強したことがある単語やフレーズに出くわして理解できたときには、その単語・フレーズはより強く記憶に残ります。
なので、聞き流しが全く無意味ということはないんですね。
問題としては、ある程度英語が聞き取れる人じゃないと効果がないということ。
聞き流していても何を言っているのかだいたいわかる、という人がやって初めて有益な勉強法になるのです。
つまり、英語学習を始めたばかりの人が聞き流しをやっても、文字通り右から左へ流れていくだけです。お経を聞いているのと変わりません。
まず1文ずつ理解していく。
リスニングを始めたばかりの人はまず初級のリスニング教材を買い、スクリプトを見ながら1文1文じっくり聞いていくのが近道です
基礎文法はしっかり押さえ、わからない単語は地道に調べましょう。
聞き取れなかった部分は繰り返し再生しましょう。
そうやって勉強していき、教材を使ってのリスニングが問題なくこなせるようになったら聞き流しに挑戦してみてください。
頼りにしてはいけない勉強法
聞き流しは効果のある勉強法です。
しかし、最も効果的な勉強法ではありません。
どちらかというと、空いた時間などに行うサポート的な学習法です。
なので、
「TOEICの試験があるから一生懸命聞き流すぞ!」
という人は、聞き流しよりもディクテーションやシャドーイングなどの練習を行うほうがいいでしょう。
聞き流しはやってはいけない勉強法というより、頼りにしてはいけない勉強法といった感じです。
やってはいけない勉強法2:ひたすらディクテーション
ディクテーションとは、英語の音声を1語1語書き取る勉強法のことです。書き取るために集中して英語を聞くので、リスニング力向上に役立ちます。
このディクテーション効果絶大なので、おすすめの勉強法です。
しかし、落とし穴が1つあります。
ディクテーションのやり方はコチラ↓
【動画の概要】
4:35-ディクテーションとは聞き取った英語をノートに1つ1つ書き写すこと。
5:05-ステップ1:まずは音声だけを聞く
5:15-ステップ2:音声を聞きながら英語を書き写す
5:44-ステップ3:スクリプトと照らし合わせる
6:39-ステップ4:スクリプトを見ながら音声を聞く
6:46-ステップ5:スクリプトを見ないで音声を聞く
中級者以上には効果がない
先ほどの聞き流しは、初級者がやっても効果のない勉強法でした。
一方でディクテーションは、ある程度英語が聞きとれる人がやっても意味がない勉強法なのです。
どういうことかというと、ディクテーションというのは聞き取る練習をするための勉強法なんですね。
英語の音声を1語ずつ書き写していき、自分が苦手な音や、聞き取れない単語を把握する。そうやって聞き取れない部分をつぶしていく。
これがディクテーションの目的なのです。
なので、英語を聞き取ることができる人がひたすら音声を書き写しても、それはただの文字起こしになってしまって、リスニング向上にはつながらないのです。
「聞き取る」の次のレベル「理解する」
では英語聞き取れる人がさらにリスニング力を上げるのには何をすればいいのでしょうか。
その答えが、「聞き取れる」を「理解できる」にレベルアップしていくということです。
「なんて言っているかはわかるけど、何が言いたいのかはよくわからないや。」では意味がないですからね。
では、「聞き取れる」を「理解できる」にレベルアップするにはどうすればいいのでしょうか?
要約の練習
日本語でOKです。できる人は英語でやってみてもいいですね。
要約という行為は、文章の意味をしっかり理解できていないとできません。
リスニング教材などの音声を一通り聞いて、それを短くまとめる練習をしましょう。
聞き取るだけではきっとうまくいきませんよ。
同時通訳の練習
英語を自然な日本語に訳す練習です。
英語がわからない人が「これなんて言ってるの?訳して。」と言ってきた、と想定してみましょう。
直訳するだけでは通訳にはなりません。
英語の意味をしっかり理解していなければ、自然な日本語に訳するのは難しいでしょう。
リスニングの問題集を解く
受験やTOEICに向けて勉強している人はすでにやっていると思います。
テストに向けて英語を勉強していない方でも、リスニング力を向上させたいのであればリスニングの問題集を使うことをおすすめします。
言うまでもありませんが、TOEFLやTOEICのリスニング問題は、理解していなければ解けない問題ばかりです。リスニングを次のレベルに!とお思いの方は問題集にちょっと手を出してみてください。
やってはいけない勉強法3:リスニング教材をやりまくる
たった今「問題集をやってみましょう!」なんて言っといて…って感じですよね。
もちろんリスニング教材は積極的に使っていきましょう。特に初級者は教材が必須です。
TOEIC・TOEFLでは教材を使うのが近道です。
ただ英会話において、リスニング教材の英語しか聞かない、ということはちょっと問題です。英会話力の伸び悩みの原因になります。
素の状態のネイティブスピーカーは教材には出てこない
リスニング教材では、完全に素のネイティブスピーカーの英語を聞くことはできません。
上の動画は、アメリカの人気YouTuber4人がゲームをしている動画です。
素のネイティブスピーカー同士の会話の例として動画を出しました。
リスニング教材のCDと比べてどうでしょうか?
まずスピードが段違いに速いですよね。
あと、抑揚もスピードも一定ではありません。教材には絶対出てこないようなスラングも多いです。
そして、1人ずつ順番には喋ってくれません。
テンションが上がって超早口になっちゃう人もいれば、笑いながらしゃべっちゃう人とか、絶叫とともに喋る人もいます。
これがネイティブスピーカー同士の日常会話です。これを聞き取れるようにならないと、リスニングが完璧とは言えません。
このような素のネイティブスピーカーの会話を取り扱った教材はほとんどありません。
なので、教材の英語が問題なく聞き取れるから、リスニングはバッチリだ!
ということは全くないのです。
インターネットを大いに活用しましょう。
このような「素のネイティブイングリッシュ」に慣れるにはどうすればいいのでしょうか。
答えはインターネットの活用です。
アメリカは世界有数のユーチューブ大国です。これを利用しない手はありません。
お気に入りのユーチューバーを見つけてみましょう。
ユーチューバーじゃなくてもユーチューブには芸能人のインタビューなどがたくさんあるので、そういうものを利用してもいいですね。
VOGUEとかTonight Show なんかいいんじゃないでしょうか?
ネイティブスピーカーがネイティブスピーカーに向かってしゃべっている英語にたくさん触れましょう。
映画やドラマだと不十分
ネイティブがネイティブに向けた英語だったら、海外の映画やドラマでもいいんじゃないの?
という疑問を持たれた方もいるかもしれませんね。
もちろん映画やドラマも、リスニング教材よりは素のネイティブイングリッシュに近いです。
しかし、映画やドラマで出てくる英語は結局セリフですよね。
訓練された俳優・女優が、脚本家が書いたセリフを読んでいるだけなのです。
そして活舌が悪かったり、噛んだりしてしまったり、声が小さかったらNGが出て撮り直しになります。
ユーチューブに比べると、完全に素とは言えません。
やってはいけない英語の勉強法+解決策:リスニング編 まとめ
・聞き流しは英語初級者がやっても意味がありません。リスニング教材の英語を1文ずつ聞き取れるようになってから聞き流しをやりましょう。
・ディクテーションは「聞き取るための勉強法」です。聞き取れる人は「理解するための勉強法」にアップグレードしましょう。要約、同時通訳、リスニングの問題集がおすすめ。
・本物のネイティブイングリッシュはリスニング教材をこなすだけでは聞き取れるようになりません。インターネットを活用して、ネイティブがネイティブに向けた英語をたくさん聞きましょう。
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