【時間の無駄!】やってはいけない英語の勉強法+解決策:文法編
「よし、文法は基礎が大事だ!1ページ目からしっかり学習していくぞ!」
ちょっと待ってください。そのやり方、やってはいけない勉強法かもしれません。
あなたは本当に、1ページ目の「主語と動詞」から勉強する必要があると思いますか…?
どんな目的で英語を学ぶにせよ、英文法の勉強は絶対です。
英文法の基礎を固める、ということが英語習得の近道の1つと言ってもいいでしょう。
しかし、英文法の勉強をするとき、意外と無駄な勉強をしている人って多いのです。
というわけで今回は、文法を学ぶ上でやってはいけない勉強法を紹介していきます。
解決方法も紹介しているので、
文法の勉強で遠まわりしたくない!
文法は苦手だからできるだけ効率よく勉強したい!
という方はぜひ読んでいってください。
Contents
やってはいけない勉強法1:文法書の1ページ目から勉強する
文法書を買ったとき、ほとんどの人が1ページ目から学習を始めます。
しかしほとんどの場合、この方法は間違っています。
文法書の最初のほうは理解していませんか?
文法書の最初の方はだいたい、
- 主語と動詞
- be動詞とは
- 疑問形
- 否定文
みたいな項目が並んでいますね。
もしあなたが、「主語と動詞って何のことだ…?」という状態でしたら、もちろん1ページ目から始めてもらって構いません。
しかし、あなたが中学・高校の勉強をそれなりにこなしてきて、英語の勉強をちょっとでもやったことがあるのなら文法書の最初のほうは理解していると思います。
現在進行形や、現在完了なんかも何となく理解しているかもしれませんね。
そのようなあなたが、「I am Ken.」を勉強する必要はないのです。
時間と体力の無駄です。
モチベーション低下の原因に
時間と体力の無駄以外にも、モチベーションがどんどん下がってしまう、ということも文法書を1ページ目から始めてはいけない理由です。
自分の能力より低いレベルのことをやり続けると、人間はやる気を失います。
高いIQを持つ人が、学校の成績が悪かったり、大学を中退してしまう原因がこれです。
彼らは学校で勉強することが簡単すぎるので、授業や課題に時間と体力を注ぐ理由が見つけられなかったのです。
文法書を1ページ目から勉強することで、あなたは同じことを自分にしてしまうかもしれません。
文法書は自分の知らないところから始める
勉強は自分の知らないことを知るためにするものです。
文法書は自分が知らない内容を取り扱っているページから始めましょう。
自分が知らない内容がどこらへんから始まっているのかわかりません….
ですよね。
- 自分が何を理解しているか
- 自分が何を理解していないか
- 自分がこれから何を勉強するべきか
これらが自分でわかっている人はすでに結構勉強している人です。
これから文法の勉強を始める、という人は「自分が何を知っていて、何を知らないのか」があいまいだと思います。
そういう人は、問題集付きの文法書を使うといいですよ。
問題集だけでも、文法書だけでもなくて、問題集付きの文法書がいいのです。
その中でも、単元(テーマ)が終わるごとに問題がついているものがあればベストです。
問題集付き文法書の問題だけ先に解いていく
文法書の問題だけを一通り解いていくと、自分が理解しているところと、理解していないところがわかります。
例えば、

比較級になると少し間違いが多かったり、答えに自信が持てなくなったな。
よし、比較級のところを勉強するか!
こんな具合に、自分が理解できるところとそうでないところを客観的に見ることができるのです。
あとは自分が理解できなかった単元をその文法書で勉強したり、インターネットで調べたりすればOKですね。
やってはいけない勉強法2:英語で文法を勉強する
解説が全部英語の文法書を使う人がいますが、これもあまりおすすめしません。
「英語で英語を勉強する」のはもうちょっと後の話です。
教習所に車で行くみたいなもの
英語で英語を勉強するのは、教習所まで車で行くようなものです。
英語がわからないから勉強しているんですよね?
じゃあ、英語で書かれた文法書の解説もきっと理解できません。
では、どうするか。英語を勉強しましょう!
せっかくだから解説も英語で書かれた文法書を使って、効率よく勉強しましょう!
でも解説の英語が何言ってるのかさっぱりわかりませんか?
じゃあ、英語をまず勉強したらどうでしょう?
文法書は英語で解説されているものが…
もういいですね。(笑)
文法用語はムズイ
Verb, Adverb, Adjective, the present perfect…
文法用語って日常生活で使わないので、聞きなれないものが多いんですね。
そこそこ英語ができる人でも、ひとつひとつ英単語を調べていかなければいけなくなります。
そうなると学習が思うように進まず、モチベーションが下がってしまいます。
あと、文法用語を覚えても使う機会はほとんどありません。
英語はまず日本語で理解する
最終的に英語で文法を説明できるようになりたい、という方でも、まず日本語を使って理解しましょう。
日本語はほぼ完ぺきに理解しているのですから、その強みを十分に使うべきです。
「英語は日本語訳してはいけない。英語は英語のまま感覚で理解しなければいけないんだ。」
という主張をする人がいます。
間違ってはいないのですが、「英語を英語のまま理解する」のはあくまで結果にすぎず、そのレベルに行き着くまでは日本語を使って英語を理解していくべきなのです。
日本語の教材のほうが安いし、種類が豊富
解説が英語の文法書って普通に本屋さんでは売ってません。
なのでネットで取り寄せることになります。
そうなると普通に買うより少しお高くなりますね。
そのうえ、日本で手にできる文法書はかなり限られてきます。結局大してクオリティーが高くないものを買ってしまうかもしれません。
日本語の教材で自分に合ったものや、アマゾンなどで高評価なものを使うのが無難です。
やってはいけない勉強法3:勉強するだけ
文法書を読み、理解し、練習問題を解けるようになる。
素晴らしいです。
しかし、ここで満足してしまうのはもったいないです。
文法は勉強したら使いましょう。
使うための文法
そもそも文法を何のために勉強しているのか、ということです。
人よって違いはあれど、「英語で意思疎通をするため」ですよね。
意思疎通のツールとして使ってはじめて、文法は役割を果たすのです。
つまり、アウトプットをしましょう、ということですね。
文法問題を解くことは文法の理解を深めるのに有効です。
しかし、それはあくまで理解するための手段であり、目的ではありません。
文法問題を解くことが文法学習のゴールではないのです。
どうやって使えばいいの?
「文法を意思疎通のツールとして使いましょう!」なんて言われても、どうしろってんだ、って話ですよね。
いきなり外国人の集まるバーに行って、昨日文法書で読んだことを使って会話をする、というわけにもいきません。
できればもちろん素晴らしいのですが、現実的ではないですね。
実際のネイティブスピーカーとの会話だけがアウトプットの場ではありません。 すぐにできるアウトプットの方法を紹介します。
オリジナル例文を作る
まずは「自分で例文を作ってみる」ということ。
文法書には必ず例文が載っています。
その例文をお手本にして、自分で英文を作ってみるのです。
始めは主語を変える程度でOKです。
例を見てみましょう。
文法書の不定詞のところに、
I visited Miyazaki to see my grandparents. (祖父母に会うために宮崎へ行きました。)
という例文があったとします。
これを自分でアレンジしてみるのです。
We visited Miyazaki to see my grandparents.
I visited Hyougo to see my grandparents.
I went to Miyazaki to attend a conference.
などなど。
誰にも見せないので、完全に「意思疎通のツールとして使っている」とは言えないかもしれません。
しかし、自分が不定詞を使うとどんな文章ができるのかを把握しておくことで、「意思疎通のツールとして使う準備」ができるのです。
英語日記などで使ってみる
勉強した文法を使って文章を作る練習をしたら、今度は本番です。
本番と言っても別に、「勇気を出して道を歩いているアメリカ人に話しかけてみましょう。」ということではありません。
「実際に意味のある文章を作る」というだけです。
お手軽な方法としては「英語日記」ですね。
その日の出来事を英文3、4行で記す、みたいなやつです。 日記の中で、勉強した文法をむりやり使ってみるのです。
その文章は「例文のアレンジ」ではなく「あなたのその日の出来事を説明した意味のある文章」であり、立派な英語の本番です。
もう少しハードルを上げたいという人はSNSを使って自分の英文を発信してみてもいいですね。
文法の勉強が終わるたびにツイッターでなにか呟いてみるとか。
英会話教室で使ってみる・先生に使ってもらう
やっと意思疎通っぽくなりましたね。(笑)
勉強した文法が自分でおおかた理解できたら、生身の人間とその文法を使ってみましょう。
一番ハードルが低いのが、英語学習者を助けることが仕事である英会話の先生ですね。
文法をしっかり理解している先生がベストですね。
英会話教室に行き、先生に、
「不定詞を使った表現を練習したいんですけど!」と言ってみましょう。
ちょっとビックリされるかもしれませんが、多くの先生が喜んであなたのリクエストに応えてくれるはずです。
どのような方法をとるにせよ、文法は、勉強したら使う、が基本です。
やってはいけない勉強法4:なんとなくで終わらせる
ダメなのはわかっているのに、1番やってしまいがちな間違いです。
なぜ1番やってしまいがちかというと、文法なんてあいまいでもコミュニケーションは成立してしまうからです。
いままで文法の大切さを説教しておいて、何なんだよ。と思われるかもしれませんが、これが真実なのです。
toを使うべきかforを使うべきか、
過去形か過去分詞形か、
aかtheか、
こんなことが原因で誤解が生まれるほど人間はルールに縛られていません。
私が留学しているときにもいました。
tomorrow が「昨日」のことだと思っていて、yeaterdayを「明日」だと思っているし、会話も英単語の羅列だけ。にもかかわらずやたらアメリカ人の友達が多くて、いつもアメリカ人と遊んでいる、みたいな人。
文法なんてできなくても、ノリがよければアメリカ人とワイワイ遊ぶことなんて普通にできるんですね。
でも、どこかで行き詰る
しかしその後、そのやたらアメリカ人の友達が多い人はどうなっていったか。
渡米から1年たっても、会話は単語の羅列のまま。
語学学校卒業の条件であるTOEFL500点をいつまでも超えることができず、翌年に来た後輩に先に語学学校を卒業される。
という状況でした。
それもそのはず。
その人は、毎晩のように友達と出かけ、英語の勉強は全くと言っていいほどしていなかったのです。
「アメリカ人の友達多いんだからいいじゃん!」とはなりません。
その人はお金をかけてアメリカの語学学校に来たにもかかわらず、1年もの間「アメリカ人とワイワイ」のレベルで止まってしまっているのです。
留学の目的を全く果たせていません。アメリカ人とワイワイするだけだったら東京で十分です。
ネイティブスピーカーとコミュニケーションが取れている、ということに安心感を覚えてしまい、勉強を怠ったその人は、「アメリカ人とワイワイ」レベルの英語で行き詰ってしまったのです。
留学という極端な状況でなくても同じです。
知り合ったイギリス人と親しい仲になり、真剣な相談をするようになった。
英語の勉強をしていくうちに、英語を使った仕事に興味を持つようになった。
英語の資格が必要になった。
このような時、文法の理解があいまいな、「ノリ」のコミュニケーションでは限界があります。
スキルとして英語を磨いてくのなら、どこかで必ず「文法の徹底した理解」が求められます。
それを避けるのなら、あなたの英語は「アメリカ人とワイワイ」のレベルのままです。
説明できるようになるまで理解を
「文法の徹底した理解」ってどういうこと?
って話ですよね。
基準は「文法を全く理解していない人に理解させることができるか」というところです。
誰かに100%理解させるには、自分はその事柄を120%理解していなければいけません。
英語が話せるからって、英会話の先生にそう簡単になれない理由がこれです。
逆に言うと、誰かに教えることができれば、その事柄を120%理解できている、ということになりますよね。
これからの文法は「教えることができるようになる」ということを目標に勉強していきましょう。
やってはいけない英語の勉強法+解決策:文法編 まとめ
- 文法書は1ページ目から勉強してはいけない。
知っている項目は飛ばしましょう。知らないことを積極的に学ぶことを心掛ける。
- 英語で英語を勉強してはいけない。
英語は日本語を使って理解しましょう。 文法用語は難しいうえに、会話でほとんど使いません。
- 文法を勉強したら必ず使うこと。
インプットしたらアウトプット、です。
- 文法は徹底的に理解しましょう。
「文法の理解」は、英語学習をしていくうえで必ず求められます。 文法は、誰かに教えることができるようになるまで勉強するべし。
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