英語は発音をそんなにがんばる必要はありません。【何度も聞き返されないレベル】で十分
「ネイティブスピーカーみたいに喋る方法」
「発音をよくする方法5選」
「誰でもできる発音上達法」
ユーチューブ動画なんかでよく見るのではないでしょうか。
言葉の構造上、日本人は他国の英語学習者より発音の面でどうしても劣っています。そのうえ最近は、「勉強のための英語」より「実践で使える英語」を求める人が多くいます。
そのため、ネイティブスピーカーの発音を教える教室や動画が増えてきているのです。
しかし、必ずしもネイティブのような発音で英語が喋れるようになる必要はあるのでしょうか?
答えはNOです。
自分の発音に自信がなくてなかなか話せない… という方はぜひ読んでいってください。
Contents
発音は「何度も聞き返されないレベル」で十分
アメリカ人の友人と遊ぶときでも、仕事で英語を使うときでも、ネイティブスピーカーなみの発音で喋れなければ困ることなど一切ありません。
もちろん、まったく理解してもらえないカタカナ英語はダメですよ。それは困ります。理解してもらえないんだから。
しかし、言っていることが一発で伝われば、どれだけ日本語なまりの英語でも全く問題はないのです。キレイな発音じゃないと伝わらないなんてことは全くありません。
「ネイティブスピーカーみたいな発音で喋れないと英語ができるとは言えない」
とか、
「日本人ってバレるようじゃいけない!」
というような考えは完全に思い込みです。
そもそも「なまりのない英語」なんて存在しない。
「なまりのない英語」というものがそもそも幻想だったりします。
なまりのないキレイな英語ってどんな英語ですか?多くの人が想像するのがアメリカ英語です。
アメリカの文化は日本に浸透していますから当然ですね。英語を教えるテレビ番組でも、インストラクターはだいたいアメリカ人です。
日本ではアメリカ英語=ネイティブイングリッシュです。
しかし、そのアメリカ英語、イギリス人から言わせるとアメリカなまりの英語なのです。アメリカはもともとイギリスの領土だったわけですから、イギリス人からしたら当たり前ですね。
そしてアメリカ人はイギリス人の英語をイギリスなまりの英語と呼びます。
アメリカ人とイギリス人の「標準英語」は違うのです。
90種類の「標準英語」が存在する。
世界には、英語を公用語としている国が90ヶ国以上あります。つまり、90種類のなまりが存在するわけです。
言い方を変えると、90種類の標準英語があるとも言えます。
そしてそれぞれの国にとって、自分の国の英語が「標準の英語」で、自分の国以外の国の英語は「なまりのある英語」となるわけです。
どんな英語も、聞く人が変わればなまりのある英語なのです。
つまり「なまりのない英語」なんてものは存在しないと言えます。
日本語には標準語というものがあり、「これがなまりの全くない、お手本の日本語です。」という日本語が存在します。
なので日本人にはこの「なまりのない英語なんて存在しない」という感覚にいまいちピンとこないのです。
堂々となまろう!
「アメリカ・イギリス英語が正しい英語」という考え方を持ってしまうと、自分の日本語訛りに罪悪感や劣等感を持ってしまいます。
そうなるとどうなるか。
縮こまってしまって話せなくなってしまいます。
「あ、こんなカタコトじゃわからないかな?」
「日本語なまり笑われないかな?」
なんて考えてしまいどんどん声が小さくなる。そして
「Huh?(えっ?)」
と聞き返されて
「やっぱり私の英語は通じないんだぁーーー!」
とショックを受けてしまうことになります。
先ほど、英語を公用語とする国は90ヶ国以上あり、90種類の英語の標準があると述べました。
これを今読んでいる方はおそらく日本語が母国語だと思います。そんなあなたの場合、日本語なまりの英語があなたの標準なのです。(日本では英語が公用語ではないので、ほかの90ヶ国と同列はできませんが)
冒頭でも述べたように、まったく理解してもらえないのは問題があるので、ちょっとは練習しましょう。しかし、何度も聞き返されるようでなければ、あなたの英語は立派な「日本語英語」なのです。
アメリカ英語、イギリス英語、アイルランド英語、ニュージーランド英語、日本語英語、みたいな。
なまりも自分の個性です。
日本語なまりってカッコいい!
「日本語なまりってカッコいい!」
自分がアメリカの大学に行っていたころ、アジア人男性が好きな女の子に言われた言葉です。
もちろんその女の子の好みの問題でもありますが、「なまりがカッコいい」と思うネイティブスピーカーもいるのです。
日本でも、方言にあこがれる東京出身の人とかいますよね。
実際アメリカの人たちに「ネイティブスピーカーみたいに話せるようになりたい」という発言をすると、だいたい「何で?」と不思議そうな顔をされます。「君のアクセント(なまり)超クールなのに」って。
たまに、「そんななまりのある英語じゃダメだ。君はもっとアメリカ人みたいに話せるようにならないと」と言ってくる人もいますが、そういう人はだいたい周りから嫌われているやつです。あとついでに学校の成績が悪いです。あとモテないです。そういうこと言ってくるやつって。
余談ですが、同じ大学に行っていた日本人で、イケメンの前になると日本語なまり全開になる女の子がいました。「日本語なまりはモテる」のだそう。女子限定ですかね。わかんないですけど。
まぁ、いずれにせよ、「訛り=劣っている」ではなく「訛り=特別」なのです。
あ、でも、発音を鍛えるのは普通にいいことですよ。
別に「発音なんかどうでもいいんだ!」ってことを言いたいわけではありません。
「アメリカ人の英語カッコいい!ああいう風にしゃべれるようになりたい!」
と思うのであれば、アメリカなまりをいくらでも練習しましょう。自分の英語に自信が持てて、その結果コミュニケーションがスムーズになりますし、リスニング力も上がります。
発音を鍛えて悪いことなんて1つもありません。
私自身もアメリカ英語の響きやリズムが好きで、今でもアメリカ英語に近づこうと日々練習しています。
特にテキサスあたりの南部・中部なまりに魅力を感じてしまうんですよね。アメリカ南部なまりの英語を話す女の子がいたら7割増しです。(←何の話だ)
ただ、「発音が悪いのを笑われたらどうしよう…」
とか、
「私の日本語なまりの英語なんて通じないんじゃ…」
という考えをもってしまって、話すのをためらってしまうことはとてももったいないことです。だって、英語を話している人は全員なまっているんだから。
堂々と日本語訛りの英語で話していきましょう。
結論:発音は何度も聞き返されなければOK。そのまま堂々としゃべりましょう。
英語学習をしていくうえで発音はどれくらい鍛えればいいのかというと、何度も聞き返されない程度に発音ができていればOKです。
それ以上よくしたい人だけもっと練習すればいいという感じです。
国際社会では、様々な種類の英語が飛び交います。日本語なまりの英語もその1つに過ぎないのです。日本語訛りを個性として受け止め、気負うことなく堂々と英語をしゃべりましょう。
ポイントのまとめ
- 必ずしもネイティブのようなきれいな発音で喋れるようになる必要はない。
- 発音は、相手が何度も聞き返してこなければ十分。
- どんな英語もなまっている。アメリカ英語も結局は「アメリカなまり」
- 日本語なまりに誇りを持とう。
- なまりがカッコいいと思う人もいるんですよ。
- とはいえ、発音を鍛えることは別に悪いことではないので、発音を上達させたい人はガンガン練習しましょう。
- 通じてるんならいいじゃない!そのままどんどん喋っていきましょう。
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