【沈黙卒業!】英語での会話を続けるコツは「連想ゲームからのパス」

英語学習コラム

 

英語で会話を続けるコツ

 

 

英会話スクールで先生と1対1でフリートークをするとき。

 

オンライン英会話サービスでネイティブイングリッシュスピーカーと話をするとき。

 

バーでアメリカ人とおしゃべりが始まったとき。

 

 

今までの勉強の成果を発揮する絶好のチャンスですよね。

 

しかしいざ会話が始まると…

 

Do you like pizza?
Yes.
Nice, I like pizza too.
…………
How long have you lived in Tokyo?
6 years.
Cool.
……………
……………

 

 

こんな一問一答を繰り返していくうちに会話が続かなくなり沈黙。もしくは相手が一生懸命話し続けてくれる。

 

なんて経験があるのではないでしょうか?あの悔しさやもどかしさは経験した人にしかわからないですよね。

 

 

後になって、

 

「あぁ、なんで黙りこくっちゃったんだろう…」

 

「なんで何も言うことが見つけられなかったんだ…」

 

「相手に気まずい思いさせっちゃったよな…」

 

「次会うとき超気まずい、どうしよう…」

 

 

なんて思いながら枕に顔をうずめて「うわーーーーー!!!!」って…

 

私だけではないはずです。

 

 

英語で会話を続けるのって本当に難しいんですよね。しかしポイントをしっかり押さえてちゃんと練習をすれば、絶対に会話が続くようになります。

 

ポイントは「連想ゲームからのパス」です。

 

 

連想ゲームをしながら自分の情報を追加していく。

連想ゲーム

 

 

連想ゲームをしながら自分の情報を追加していく、とはどういうことか。

 

つまり、1つの情報からそれに関連する別の自分の情報を引き出し、それを相手に伝える、ということです。何でこんな小難しい言い回しをしているのかわかりませんが。

 

 

冒頭で出てきた Do you like pizza? を例にとってみましょう。

 

ただ単に質問に答えるだけでなく、それに関連する情報を1つ足してみます。

 

Do you like pizza?

ピザ好き?

 

Yes. I love cheese.

好きだよ。チーズが大好きなんだ。

 

チーズが好きという情報を足していますね。

 

Do you like pizza?

 

Yes. But I don’t eat it often because I’m on diet now.

好きだよ。でも今ダイエット中だからあまり食べないんだ。

 

ダイエット中でピザはしょっちゅうは食べないという情報が追加されています。

 

Do you like pizza?

 

No, I don’t. I don’t like oily foods. 

好きじゃないな。脂っこいものが苦手でね。

 

脂っこい食べ物が苦手ということを伝えていますね。

 

 

追加された情報が多いと、相手がその情報を使って話題を広げることができます。

 

そうやって会話が続いていくんですね。

 

 

「え?ダイエットしてるの? めっちゃスリムなのに。」

 

「いやいや、脱いだらプニプニで…」

 

「俺はジムに通ってるよ。君も通ったら?」

 

 

みたいな。

 

 

何か質問をされたら、Yes, No だけでなく、連想ゲームでその答えに関連する情報を足してみましょう。

 

 

連想ゲームを上手にするコツ3つ

コツ

 

とはいえ、何の手掛かりもなしに連想ゲームを始めても上手くいきません。

 

連想ゲームを上手くするにはいくつかコツがあります。

 

 

 

  • 5W1H
  • 体験談

 

 

の3つです。

 

コツ1:5W1Hを意識する

 

5W1H

 

 

  • What
  • Who
  • When
  • Where
  • Why
  • How

 

 

ですね。

 

この6つを使うと連想ゲームが上手くいきます。

 

 

例えば、英会話の先生がWhat is your favorite food?という質問をあなたにしたとします。

 

このとき避けたい返事の仕方は、

 

I like Katsudon.

 

とアンケートのように質問に答えるだけで終わってしまうことです。

 

 

これに5W1Hを使って、連想ゲームをしてみましょう。

 

WhatKatsudonですね。

 

 

 

Who

 

I like katsudon. My mom always cooks it for me.

カツ丼が好きです。母がいつも作ってくれるんです。

 

 

 

When

 

I like katsudon. When I go to a new city, I always try to find a good katsudon place.

かつ丼が好きです。新しい都市に行ったときはいつもいいカツ丼屋さんを探すんですよ。

 

 

 

Where

 

I like katsudon. Have you ever been to Katsukyu? They serve really good katsudon.

カツ丼が好きです。「かつ久」に行ったことがありますか?すごくおいしいカツ丼が食べられますよ。

 

 

 

Why

 

I like katsudon. I like fried food and rice, so katsudon is perfect for me.

カツ丼が好きです。 揚げ物とお米が好きなので、カツ丼は完璧なんです。

 

 

 

How (often)

 

I like katsudon. I have it 5 times a week

カツ丼が好きです。週5で食べます。

 

 

 

これだけで結構会話っぽくなりますよね。

 

例文のとおり、5W1Hをすべて使う必要はありません。1つか2つ使って返答のボリュームを増やしましょう。

 

 

コツ2:例を挙げる

 

Yes かNoで答える質問に有効ですね。

 

 

例えば、Do you like sports? という質問をされたとしましょう。

 

Yes. と答えるだけでは会話がそこでストップしてしまいます。 ここでどんなスポーツが好きなのか例を挙げてみましょう。

 

 

Yes, I like sports. I like watching soccer, baseball, rugby. I also play tennis with my friend sometimes.

 

はい、スポーツは好きです。サッカーや野球、ラグビーを観戦するのが好きです。あと時々友人とテニスをします。

 

 

こんな感じですね。

 

 

相手が会話上手な人だったらここで、

 

「サッカー好きなんですか?今度のワールドカップはどこが勝ちますかね?」

 

「好きな野球チームとかあるんですか?大阪だからやっぱり阪神?」

 

「へぇーテニスやるんですか。だから日焼けしているんですね。どれくらいやっているんですか?」

 

なんて質問を投げかけて会話を広げてくれるはずです。そこでもっといろいろ話し、相手に質問し返したりして、という感じです。

 

 

 

コツ3:体験談を話す

 

会話や質問の内容から過去の出来事を思い出して、そのエピソードを話してみましょう。

 

Do you like cooking? と聞かれたとします。

 

Yes, No だけでなく、短い体験談をつけ足したらこんな感じです。

 

 

 

No, I don’t.

One time I tried to cook fried egg without my wife, and I almost burnt my house down.

I have never cooked anything since then.

 

いいえ、嫌いです。

一度目玉焼きを作ろうとしたんです。妻がいないときに。

それで、もう少しで家を燃やしてしまうところだったんです。

 

それ以来料理はしていません。

 

 

 

 

私だったら、「え、何があったの?」と深掘りしたくなります。

 

別に面白い体験談である必要はありません。 ただ、相手にちょっと興味を持ってもらって、質問するチャンスを与えることができればOKです。

 

 

でも、こんなこととっさに思いつきません…

 

はい、当たり前です。

 

いきなりこんなことやれと言われても無理です。

 

 

相手の英語を聞いて理解して、さらに自分も英語で話しているわけですから、もうすでにかなりの脳みその容量を使っています。

 

そのうえ5W1Hがなんだ、例がなんだ、過去の出来事を思い出すだなんだと。

 

無理です。

 

 

だからあらかじめ5W1H、例、体験談を使った文章を用意しておくんですね。 机に向かって、わからないことはググりながら、紙に書きだして、声に出して練習して、

 

その練習した文章を英会話レッスンやオンライン英会話サービスなどで使うのです。

 

相手がそんな都合よく自分が用意した質問をしてくれるわけないじゃん、と思いますよね。 そんなときは、自分からその用意した質問をすればいいのです。

 

そうすれば相手はだいたい同じことを聞き返してくれます。 聞き返してくれなくても、自分が用意したことに関係した会話になることは間違いないですよね。

 

 

仮に全く違う話題になってしまっても、自分で英語の文章を作るというのはかなり有効な英会話練習法なので、けっして無駄にはなりません。

 

自分で答えを用意する練習を続けていけば、いきなり質問されてもとっさにボリュームのある答えを返すことができるようになります。

 

 

連想ゲームが終わったらパス

パス

 

連想ゲームが終わって、自分が十分に話したら相手にパスしてあげましょう。

 

パスはつまり、相手に会話の主導権を渡す、ということですね。

 

 

会話でのパスには相手に完全にボールをあげるパスと、ワンツーパスがあります。

 

 

相手に完全にボールをあげるパス

 

相手に完全にボールをあげるパスとは、自分から相手に質問を投げかけることです。

 

全く同じ質問をしてもいいですし、自分が話した内容に関係のある別の質問をしてもいいでしょう。

 

 

例)

相手:Do you like traveling?

旅行好き?

 

 

あなた:Yes, I do. I travel almost every summer.

I went to Hokkaido last summer. It was so nice.

How about you? Do you like traveling?

好きだよ。ほぼ毎年夏にはどこか行くよ。

去年の夏は北海道に行ったんだ。すごくよかったよ。

あなたはどう?旅行好き?

 

最後にあなたは旅行好き?と相手にパスしています。

 

相手はもちろん自分の旅行のエピソードなんかを話してくれますよね。

 

 

 

同じ質問をそのまま返すだけでなく、

 

Have you been to Hokkaido?

 

とか、

 

Do you travel often?

 

というように、少しズラした質問をすると、会話にふり幅が生まれます。

 

 

このように自分が話して、相手にも話す時間を与えてあげると沈黙が少なくなります。

 

 

 

ワンツーパス

 

ワンツーパスとはサッカーで使われるテクニックで、仲間にいったんボールをパスし、またすぐ自分に返してもらうというものです。

 

ワンツーパスでは、自分が話した後に相手にコメント質問をしてもらって、また自分が話を続けるという形になります。

 

例)

相手:What did you do last weekend?

先週末何してたの?

 

あなた:I went to shopping with my brother. He needed new clothes, so I took him to the mall.

お兄ちゃんと買い物に行ったよ。新しい服が必要だっていうんで、ショッピングモールに連れて行ってあげたんだ。

 

相手:I didn’t you know have a brother! How old is he?

お兄ちゃんいるって知らなかった! いくつなの?

 

あなた:He is 30. 3 years older than me. He doesn’t care about his clothes so I always help him with that.

30歳だよ。俺より3つ上だね。着るものにあまりこだわらないからさ、いつも服を買うのを手伝ってあげるんだ。

 

 

あなたが先週何をしたのか話し終わった後に、相手がお兄さんについて質問する。

 

そしてあなたがその質問に答えていく、という形で会話が発展していっていますね。

 

 

 

 

ワンツーパスにはポイントが2つあります。

 

 

1つ目は、こちらから相手に十分な情報を与えなければいけないということ。でないと、相手もコメントをしづらいですし、質問もできません。

 

I went to shopping. だけだと。相手も「へぇ。」としか言いようがありません。

 

With my brother を加えることで、お兄さんの話題で会話が続けられます。

 

 

2つ目は、相手がボールを持ってそのまま走って行ってしまうかもしれないということ。自分のエピソードとかを話し始めてしまう、ということですね。

 

生身の人間同士の会話ですから、自分が予定している通りには行きません。そういう場合は聞く側になって、適度に相槌を打ち、上手に質問をしましょう。

 

 

まとめ

 

・英語での会話を続けるコツは「連想ゲームからのパス」

 

・連想ゲームで自分の話を広げて、相手に会話の主導権を渡す、というのが基本。

 

・連想ゲームをうまくするには5W1H、例、体験談を使う。

 

・事前に答えを作っておくのもアリ。

 

・パスには相手に完全にボールを渡すパスとワンツーパスがある。いずれも自分のほうが十分な情報を開示する必要がある。

 

 

 

 

 

 

 

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