英語力はあるのにネイティブとの会話が上手くできない理由3つ+解決策

英語学習コラム

 

 

 

読み書きもできるし、リスニングもできる。なのに会話は上手くできない。
スピーキングのテストだと上手くしゃべれるのに、会話だと言いたいことが上手く表現できない。

 

このような悩みは英語を勉強している人にはつきものです。

 

けっこう難しい文法や単語をマスターしているし、スピーキングとリスニングの技術もあるのに、なぜ会話になると上手くいかなくなるのでしょうか?

 

今回はその理由の解説とともに、ネイティブと上手に会話をするテクニック・練習法・考え方などを紹介していきます。

 

 

理由1:聞く側から脱出できていない。

 

 

 

聞く一方になってしまうのは、はじめのうちは仕方がないこと。

 

でも、ずっと聞くばかりで、相手に質問されるのを待っていては、いつまでたっても会話を成立させることはできません。

 

どこかで、会話の主導権をつかむ能力を身に付けなければなりません。

 

 

 

 

日本の文化では、静かに話を聞いてくれる人は礼儀正しい人とされますが、ほとんどの欧米圏の国では、黙っていると興味がない、会話を楽しんでいないと思われてれしまいます。

 

その結果相手は

 

面白くないのかな…もっといろいろ話して興味を持ってもらわなきゃ

 

と無理にしゃべり続けたり、

 

私とおしゃべりするのあまり好きじゃないのかな。そろそろ会話を切り上げてあげよう

 

とどこかへ行ってしまったりします。

 

 

 

 

欧米圏、特にアメリカの人たちとの会話では、相手の話を多少さえぎってでも、自分の考えを述べるという光景がよく見られます。

 

さえぎるとまでいかなくても、相手が喋り終わった瞬間に自分も何かしゃべる、くらいです。

 

それくらい会話に積極的に参加すれば、相手も安心して会話を続けてくれるんですね。

 

楽しい会話というものは、みんなで作り上げていくものなんですね。

 

 

 

「でも、そんな素早く自分の意見を言えません!」

 

そう思うのは当然ですよね。

 

相手の言っていることを理解するだけで精一杯なのに、そのうえでスピーキングもこなすなんて、多少時間をもらえないと無理に感じます。

 

そんな方のために解決策です。

 

 

 

 

解決策:大きな声で「I think」

 

大きな声で「I think…」と言ってみましょう。相手の言っていることを多少さえぎっても構いません。

 

会話の流れにもよりますが、I think と言えば、「あ、何か意見があるのかな」と相手に聞く側に回ってもらえます。

 

 

 

 

そうなったら自分のペースで自分の意見を組み立てていけますね。

 

あなたのI think をさえぎってまでしゃべり続ける人はそうそういないですし、もし相手がしゃべり続けたとしても、一通り喋り終わった後に、「What were you saying?」と聞いてくれることがほとんどです。

 

 

 

 

しかし中には、外国人がゆっくり話すのを待てない人もいます。

 

そういう人は、少々国際理解に欠ける人なので、無理におしゃべりを続ける必要はないでしょう。

 

そのような人といい関係性を築くのは難しいです。

 

 

 

 

問題聞く側から脱出できていないため、会話が上手くいかない。

解決策:自分の意見を言いたいタイミングで、大きな声で「I think」と言う

 

 

 

 

 

参考にしたい動画

「アメリカ人のグループトークに参加するコツ」by Hapa 英会話

 

 

 

 

 

理由2:エピソードトークに慣れていない

 

 

 

エピソードトークとはつまり体験談のことですね。

 

「過去にこんな経験があって、こんなことを思ったんだ」とか、「自分も子供のころにそういう経験があって、その気持ちわかるんだ。

 

というように、自分のエピソードを盛り込むことで、会話に厚みが出ます。

 

実際に欧米圏の人たちの会話を観察してみると、先週の出来事や、子供のころの出来事など、過去のエピソードが会話の多くの割合を占めているのがわかります。

 

 

 

 

会話のネタも増えるし、相手に自分のことを知ってもらえるきっかけにもなるので、エピソードトークは上手にできるようになりたいですね。

 

しかしエピソードトークは時制が複雑になるため、少しハードルが高いですよね。

 

ではどのように乗り越えればいいのでしょうか?

 

 

 

 

解決策1:英作文で練習

 

「書けないものは話せない」

ということは英会話の世界ではよく言われることです。

 

1人で机に向かった状態で英文を組み立てることが出来なければ、実践の会話の中で同じことをするのは難しいですよね。

 

なのでエピソードトークができるようになるにはまず、スラスラ書けるようになることが第一のステップになります。

 

 

 

 

どうやって練習すればいいの?

 

英作文の練習方法はいろいろありますが、エピソードトークの練習に特化するのであれば、「英語日記」が最適です。

 

今日の出来事週末の出来事などをノートやスマホに書き記してください。

 

どこで何をして、どういうことを感じたのか、何を学んだのか。

 

起こった出来事と、それに対する自分の感情を、読んだ人が分かるように簡潔にまとめることを意識しましょう。

 

 

 

 

この作業をする過程で、

 

・時制の一致

・新しい語彙

・自分の言いたいことを伝える表現

 

などが身に付き、エピソードトークに必要なスキルを鍛えることが出来ます。

 

あとは書き上げた日記を音読すれば、数週間から数か月でかなりの上達を感じるはずです。

 

 

 

 

他人のエピソードトークを完コピ

 

他人のエピソードトークをマネする、という方法も効果的ですね。

 

エピソードトークでよく使われるお決まりのフレーズ言い回しなどはたくさんあります。

 

これらを覚えて、自分のエピソードトークにそのまま応用していきましょう。

 

詳しい方法はコチラ↓の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
英語の会話力を上げる!体験談を語るときに使える定番フレーズ5つ

 

 

 

 

 

問題エピソードトークに慣れていないため、会話が上手くいかない

解決策:英作文で文の組み立て方を練習。他人のエピソードトークを完コピする。

 

 

 

 

 

参考にしたい動画

「英語で体験談・エピソードの語り方|会話力を身につける」by ニック式英会話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理由3:英語を練習しようとしている

 

あなたの目の前にいる話し相手は、あなたの英語の練習台ではありません。

 

もちろん初めのうちは覚えたてのフレーズや単語を実践で使ってみる、ということは大事です。

 

しかし、勉強したことを披露するということが目的ではないし、あなたが新しい表現を実践で使えるかどうかは話し相手には一切関係のないことです。

 

ここをしっかりと意識しましょう。

 

 

 

 

そもそも英語とは何なのか。

 

哲学的な質問ではなく、根本的な概念の話ですね。

 

中には、英検やTOEICなどで自分を磨くことが目的だったり、自分に自信を持つために英語を学んだりしている人もいます。

 

 

 

 

しかし根本的な英語の役割は、人とつながり、考え・感情を分かち合うツールとなることです。

 

手段であって目的ではない、ということですね。

 

目の前の生の人間とつながりを持てないのなら、いくら英語力があっても、それは全く意味のないものなのです。

 

 

 

 

勉強熱心な人ほど陥りやすい

 

英語の練習をしてしまっているため、会話が上手くいかない、という状況は勉強熱心な人ほど陥りやすいのです。

 

昨日勉強した表現を使うチャンスだ
ダメだ!同じ言い回しばかり使っちゃってる
何言ってるかわかんない…もっとリスニング頑張らなきゃ!

 

もしあなたがこのような考えを持ってしまうのなら、このアドバイスに従ってください。

 

今、この瞬間を楽しめ!

 

目の前に自分とは全く違う一人の人間がいる。この人の考えを知ることが出来る。

自分の知らない知識に触れることが出来るかもしれない。この人に自分の考えや経験を聞いてもらって、コメントをもらえるかもしれない。その場で起こっている出来事を共有できる。

 

人と会話をすることってとてもエキサイティングで楽しいことなんです。

 

 

 

 

それを「この文法はどうだっけ…」「これって英語でなんて言うんだっけ」「もっと難しいフレーズを使わないと成長できない…」なんてしょうもないことを考えて、せっかくのチャンスを無駄にしてはいけません。

 

勉強をもっと頑張らなかった過去の自分を責めたり、もっと勉強しなきゃと未来のことを憂うこと全くもって無意味です。今、その場のコミュニケーションを全力で楽しみましょう。

 

 

 

 

そもそも英会話なんて単語の羅列ジェスチャー効果音でなんとなくできちゃうんです。

 

だから英語なんてその場で使える表現だけ使って、目の前の人とのつながりを楽しむことにエネルギーを使うべきなのです。

 

練習は独りの時間にしっかりしておいて、実践の会話は人間を楽しむということに集中しましょう。

 

 

 

 

問題英語を練習しようとしてしまっているため、会話が上手くいかない。

解決策:今、この瞬間を楽しむ。その時使える範囲の英語を使って話す。

 

 

 

 

 

最後に

 

英語力はあるのにネイティブとの会話が上手くできない理由、というテーマでお話してきました。

 

留学当時の筆者自身も、この3つはがっつり当てはまっていました。

 

幸運にも、口下手な自分と我慢強くおしゃべりをしてくれるオクラホマの方々のおかげで、間違った考えに気付き、修正することが出来た次第です。

 

 

 

 

会話は英会話の中でも難関と呼ばれるカテゴリーです。

 

しかし言語というものの本質に触れることが出来るものでもあります。

 

「人とつながる」ということを思いっきり楽しめば、英語力は後からついてきます。肩の力を抜いてがんばりましょう!

 

この記事が、あなたの英語ライフを少しでも明るく出来れば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

サラッと復習!

英語力はあるのにネイティブとの会話が上手くできない理由3つ+解決策

 

理由1:聞く側から脱出できていないため、会話が上手くいかない。

解決策:自分の意見を言いたいタイミングで、大きな声で「I think」と言う。

 

 

理由2:エピソードトークに慣れていないため、会話が上手くいかない

解決策:英作文で文の組み立て方を練習。他人のエピソードトークを完コピする。

 

 

理由3:英語を練習しようとしてしまっているため、会話が上手くいかない。

解決策今、この瞬間楽しむ。その時使える範囲の英語を使って話す。

 

 

 

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