英語の名言・格言15選:「成功」編|文法とボキャブラリーも解説!
英語の名言・格言を紹介します。
名言・格言のように短くまとまった文章だと、文法やボキャブラリーも覚えやすいですよね。
今回はアインシュタイン、リンカーン大統領などによる、「成功」に関する名言・格言を見ていきます。
文法とボキャブラリーを身に付け、ついでにモチベーションも上げちゃいましょう!
名言1
“Try not to become a man of success. Rather become a man of value.”
― Albert Einstein
日本語訳
成功者にならないように努めなさい。それよりも価値のある人間になることだ。
Vocabulary
・Try not to~=~しないようにする
・Man of~=~な人、~を体現する人
・Rather=それよりも、むしろ
・Value=価値
解説
Try not to はDon’t try to (~しようとするな) と微妙に違います。アインシュタインは、「Don’t try to become a man of success 成功者になろうとしてはいけない」ではなく「Try not to become a man of success.(意識して)成功者にならないようにしろ」と言っています。
これはどういうことなのでしょうか?
私個人の解釈は、「成功者」という肩書きで呼ばれる人の中には、実際に何かを成し遂げた人は少ないのではないか、ということです。
アインシュタインは成功者とは呼ばれず、「優秀な科学者」と呼ばれます。
マイク・タイソンは成功者とは呼ばれず、「最強のボクサー」と呼ばれます。
元プロ野球選手のイチローは成功者とは呼ばれず、「努力の天才」と呼ばれます。
このように、本当の意味での成功者は、成功者という肩書きで呼ばれることは少ないのです。
これが、アインシュタインの言う「Man of value (価値ある人間)」ということなのではないでしょうか?
あなたも文法と単語を分解して、この名言の真意を探してみてください!
名言2
”I can’t give you a surefire formula for success, but I can give you a formula for failure: try to please everybody all the time.”
― Herbert Bayard Swope
日本語訳
確実な成功の方程式は知らないが、失敗の方程式なら教えることが出来る。それは、常に万人を満足させようとすることだ。
Vocabulary
・surefire=確実な、確実に成功する
・formula=公式、お決まりのやり方
・success=成功
・failure=失敗
・please=喜ばせる、満足させる
・all the time=常に
解説
前半の文を直訳すると、「成功のための、確実な方程式をあなたに与えることはできない」。つまり、そんなものは無い、と言っています。
そして後半では同じ分構造を使い、失敗の方程式なら与えることが出来る、と言っています。
最後に、「その方程式とは、常に万人を満足させることだ」とまとめています。
言い換えると、常にみんなを喜ばせようとしていたら何も上手くいかないよ、ということですね。
All the time は「いつも、常に」を幅広く表すフレーズです。覚えておきましょう!
名言3
“It is better to fail in originality than to succeed in imitation.”
― Herman Melville
日本語訳
マネごとをして成功するよりも、オリジナルで失敗するほうが良い。
Vocabulary
・fail=失敗、落第
・originality=独創力、独創性、創意、オリジナリティ
・succeed=成功する、うまくいく、出世する
・imitation=マネ、模倣、ニセモノ
解説
ポイントは、比較級とIt to 構文ですね。
To succeed in imitation よりも、To fail in originality のほうがbetter だと言っています。
It は形式主語で、To fail in originalityが意味上の主語というやつですね。
しっかり説明すると長くなってしまうので、比較級とIt to 構文の説明は他のページにお任せします!
「トイグル」さんによる比較級の説明
https://toiguru.jp/comparison
「New Yorker English」さんによるIt to 構文の説明
https://giveoneeigo.com/lifestyle/it-to-that/
誰かのマネをすることは決して悪いことではありません
成功例をマネすることで、多くの情報を手にすることが出来ます。
しかし、マネをする目的は、自分だけのオリジナルを見つけるため。
ありのままの自分で勝負して失敗したときのほうが、より貴重な情報を集めることが出来るのです。
名言4
“Failure is the condiment that gives success its flavor.”
― Truman Capote
日本語訳
失敗とは、成功に風味を与える調味料なのである。
Vocabulary
・Failure=失敗
・condiment=調味料、薬味
・flavor=風味、味、うまみ、味わい
解説
Failure is the condimentがメインの文章。
that gives success its flavor は、thatを使った関係代名詞節で、直前のcondimentを詳しく説明しています。
Failure とは、<that 以下>という condiment である。
というのが文構造です。
Condiment は聞きなじみのない言葉ですが、調味料という意味。
調味料を指す英単語は主にSeasoningと Condimentの2つがあります。
Seasoning は、塩、こしょう、スパイスなど、粉状やハーブのもので、主に調理中に使われるものです。
それに対してcondimentは、トマトソースやケチャップ、しょうゆなど、液状で完成された料理に欠けることが多いものを指します。
失敗の数だけ、手に入いる成功が風味豊かになるんですね。
名言5
“Success is stumbling from failure to failure with no loss of enthusiasm.”
― Winston S. Churchill
日本語訳
成功とは、1つの失敗から次の失敗へと、よろめきながらも、情熱を失うことなく歩くことだ。
Vocabulary
・stumble=つまずく、よろめく、どもる
・from A to B=AからBへ
・with no~=~無しに
・loss=失うこと、喪失
・enthusiasm=熱意、情熱
解説
Stumblingはstumbleの動名詞で、「よろめくこと」「つまずくこと」という意味。
From A to B は「AからBへ」。
つまり失敗から失敗へよろめくことが成功だと言っています。
しかしよろめくだけではダメで、ある条件がありますね。
それは with no loss of enthusiasm, 情熱の喪失なしに、ということ。
With no は without と同じ意味です。
失敗してもよろめいても、情熱が生きてさえいれば、それは成功になりうるのです。
名言6
“I’m a success today because I had a friend who believed in me and I didn’t have the heart to let him down.”
― Abraham Lincoln
日本語訳
私には、私を信じてくれる友がいて、とてもその友を落胆させることが出来なかった。それゆえ、私は今日成功者でいられるのだ。
Vocabulary
・success=成功者
・believe in=信じる、信頼する
・have the heart to~=~する勇気がある
・let~down=~を落胆させる、がっかりさせる
解説
Success には「成功」の他に「成功者」と人物を意味する場合もあります。
Believe in と believe は何が違うの?と思われたのではないでしょうか。
Believeはただ単に「物事を事実として受け入れる」という意味の信じる。
一方でbelieve in は「ある事・人に対して信念と信頼の心をもつ」という意味の信じるです。
Have a heart to do ~は、「~をする勇気がある、勇気をもって~する」という意味です。
Don’t have a heart to do と否定形になると、「とても~できない、~するのは忍びない」という意味になります。
Let~down は~をがっかりさせる、という意味のフレーズです。
例えば、
Don’t let me down は「がっかりさせるなよ」
I won’t let you down は「あなたをがっかりさせないよ」「期待していてね」
という意味。
どんなにバカげた夢でも信じてくれる友人。大切にしましょう。
名言7
“Let the improvement of yourself keep you so busy that you have no time to criticize others.”
― Roy T. Bennett
日本語訳
自分自身の向上に勤しむのだ。他者を批判などしている暇などないように。
Vocabulary
・improvement=向上、進歩、上達、改善
・so…that~=あまりに…なので~である
・criticize=非難する、あら捜しをする、評論する
解説
少し意訳しています。
直訳すると、
「あまりに忙しくて他者の批判をしている時間が無いように、自分自身の向上にあなたを忙しくするようにさせなさい」
といった感じ。
Letを使った使役動詞の文と、so that 構文が1つの文章に入っているので、ちょっとややこしくなっていますね。
意訳の文では、自然な日本語にするためにbusyとthatの間で区切っています。
名言8
“The way to get started is to quit talking and begin doing. ”
― Walt Disney
日本語訳
行動に移す方法とは、喋ることをやめ、動き始めることだ。
Vocabulary
・way=方法、道、手段
・get started=始める、行動に移す、活動し始める
・quit=やめる
・Quit ~ing=~することをやめる
・Begin ~ing=~することを始める
解説
主語は the way to get starte
動詞は is
補語は to quit talking and begin doing
SVCの文章ですね。
Get started はひとまとまりのフレーズとして覚えましょう。
何かにとりかかるとき、アクティブに動き始めるときなどに使う句動詞です。
「Let’s get started!」とかってよく言いますね。
To quit のto は不定詞の名詞的用法、というやつですね。
To を動詞の原形の前に付けることによって、「~すること」と名詞っぽくしてしまうのです。
夢を語ることも大切ですが、夢は実行するものです。
名言9
“Sometimes it takes a good fall to really know where you stand”
― Hayley Williams
日本語訳
時に、自分がどこに立っているかを正確に知るために、派手に倒れる必要がある。
Vocabulary
・take=必要とする
・sometimes=時々、時に
・good=十分な、かなりの
・fall=落ちる、倒れる
解説
まずは It to 構文ですね。
It は形だけの主語で、to以下が意味上の主語になります。
もしくは、it を単体の形式主語ととらえて、to以下は「~するために」という不定詞の文章と考えてもいいでしょう。
そしてtake。
Takeは数えきれない量の意味がありますよね。
この名言では、「必要とする」という意味で使われています。
あなたがどこに立っているかを正確に知ることは、good fall を必要とする。
という感じですね。
最後に、good fall です。
ここでのgoodは「良い」ではなく、「十分な、相当な、かなりの」という意味。
あまり知られていないですが、日常会話ではよく使われます。
a good long time と言うと「かなり長い時間」となります。
副詞的に使われていますが、厳密には形容詞です。
なのでgood fall は「十分な転倒」という意味になります。
筆者は「派手に倒れる」と意訳しました。
思いっきり突っ込んで、思いっきりズッコケたところが本当のスタートラインです!
名言10
“It is hard to fail, but it is worse never to have tried to succeed.”
― Theodore Roosevelt
日本語訳
失敗することは辛い。しかし、成功しようと努力をしなかったことのほうがもっと辛いのだ。
Vocabulary
・hard=厳しい、難しい、つらい
・try to~=~しようとする
解説
今回は完璧なit to 構文ですね。
To fail は hard である。ですね。
しかし、失敗よりもさらに辛いことがあります。
それが後半の文章。
it is worse never to have tried to succeed.
成功しようと努力しなかったことのほうがもっと辛い。
です。
Never がtoの前に来ているのは正確には分かりませんが、おそらく倒置です。
文法賢者の方、コメント欄に訂正お願いします。😅
いずれにせよ、「失敗することよりも、やってみないことのほうがもっと辛い」と言っていることは確かですね。
次に、Try to と try ~ing の違いを整理しておきましょう。
Try to~は、可能かどうかは別として、とりあえず試してみる、という意味。
一方、try ~ingは、可能であることは確定していて、そのうえで試してみる、という意味です。
I tried to open the door.
ドアを開けようとした。
I tried opening the door.
ドアを開けてみた。
みたいな感じです。
「やらない後悔より、やった後悔」ってことですね。
名言11
“Our greatest glory is not in never falling, but in rising every time we fall.”
― Oliver Goldsmith
日本語訳
私たちの最高の栄光は決して倒れないことにあるのではない。倒れるたびに起き上がることにあるのだ。
Vocabulary
・glory=栄光、栄華、誇り
・rise=上がる、昇る、そびえ立つ
解説
Not A but Bの構文ですね。
AではなくBである、という意味になります。
Aはin never falling、Bはin rising every time we fall
Falling と rising は動名詞で、それぞれ「落ちること、倒れること」「上がること、起き上がること」という意味になります。
失敗せずに成功した人はいません。
失敗しても起き上がって歩き続けた人だけが成功します。
名言12
“A man is a success if he gets up in the morning and gets to bed at night, and in between he does what he wants to do.”
― Bob Dylan
日本語訳
朝起きて、夜床に就く。そして(起きている)間にやりたいことをしているのなら、その人は成功者だ。
Vocabulary
・success=成功、成功者
・get up=起き上がる、起床する
・in the morning=朝に、午前中に
・get to bed=床に就く、寝る
解説
まず「その人は成功者である」と述べています。
A man なので、特定されていないどこかの誰かさんですね。
一般論の話をしています。
ちなみに、man は男性だけでなく、人間全般を指すときにも用います。
続くif節で、どのような条件下なら、その人は成功者なのかを付け足しています。
「もしその人が朝起き、夜床に就き、その間に彼の好きなことをしているのなら」
これがボブ・ディランの考える成功者の定義ですね。
in betweenは~の間に、という意味です。
この名言では省略されていますが、gets up in the morning とgets to bed at nightの間のことを意味しています。
つまり「日中」ということですね。
お金、地位、名誉は真の成功とは無関係なのかもしれませんね。
名言13
“Only those who dare to fail greatly can ever achieve greatly.”
― Robert F. Kennedy
日本語訳
派手に失敗する勇気のある者だけが、得てして派手に成功できるのだ。
Vocabulary
・those who~=~する人々
・dare to~=~する勇気がある。思い切って~する。
・greatly=大いに、非常に、盛んに
・achieve=成し遂げる
解説
Thoseには「それら」という形容詞の他に、「それらの人々、もの」という代名詞の意味もあります。
Those who+動詞 は書き言葉でよく出てくるので、覚えておきましょう。
Dareはくせ者の助動詞です。
いまいち日本語にしにくいんですよね。
とはいえ、使い方は数パターンしかないので、フレーズ事覚えてしまいましょう。
Dare の例文を載せているのはこのQQEnglishさんのサイトですね。
https://www.qqeng.com/blog2/study/how-dare.html
achieve には自動詞と他動詞の両方の意味があり、この名言で使われているのは自動詞です。
しかし他動詞として使われることのほうが多いですね。
Achieve the goal=目標を達成する
Achieve success=成功を収める
Achieve fame=有名になる
などがお決まりのフレーズです。
「思い切り」は成功のカギ。
名言14
“Kites rise highest against the wind, not with it.”
― Winston S. Churchill
日本語訳
凧は風に逆らったときに最も高く飛ぶ。風と一緒に飛んでいるときではない。
Vocabulary
・kite=凧
・rise=空の昇る、舞い上がる、飛び立つ
・against=~に逆らって、~に背いて、~に寄りかかって
解説
highestは副詞highの最上級です。
何となく忘れてしまいますが、副詞も比較級・最上級になります。
Hard・harder・hardest
Quietly・more quietly・most quietly
みたいな感じで。
Againstは前置詞です。
イメージとしては「物体に対して反対方向の圧力を加える」という感じ。
誰かの考えなどに反対するときなどにも使います。
He is against the idea of going there.
彼はそこに行くという考えに反対だ。
みたいな使い方もできます。
向かい風は飛躍のチャンス!
名言15
“Whatever the mind can conceive and believe, it can achieve.”
― Napoleon Hill
日本語訳
思考が創造し、信じることが出来ることは何でも、成し遂げることが出来るのだ。
Vocabulary
・whatever=~するものは何でも。
・mind=心、精神、知性
・conceive=考える、思う、創設される
・achieve=成し遂げる
解説
Whateverは「ぺらぺら感」が出せる単語です。
Whatever 主語+動詞 でいろいろな言い回しが出来ます。
Take whatever you want. あなたが欲しいものは何でも持って行って。
Ignore whatever she says. 彼女に何言われても無視してね。
He eats whatever she cooks. 彼は彼女が作ったものは何でも食べる
人間が想像できることは何でも現実になりうるのです。
自分自身のこととなるとなおさらですね。
あなたは今、どんな未来を想像していますか?
最後に!
1つの名言に様々な文法項目があることが分かりますね。
自分でも書いていて勉強になりました。🤓
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