勉強時間をゼロにしない!疲れててもできる英語の「省エネ」勉強法5選!
英会話であろうが、ビジネス英語であろうが、TOEICであろうが、英語力を上げるには毎日の継続が欠かせません。
「ローマは一日にして成らず」という言葉通り、英語も1週間に1日勉強するだけでは何も身につかないのが現実です。
365日、毎日欠かすことなく英語に触れることが必要になります。
とはいっても、勉強時間どころか、睡眠時間すらろくに摂れないのが実際のところ。
朝起きて、仕事に行き、帰ってきて家事を済まして、シャワーを浴びたらもう10時…
なんて生活をしている人もたくさんいるはず。
平日は、毎日机に向かって勉強なんて、とてもじゃないけどできなかったりしますよね。
しかし、必ずしも毎日机に向かって全力の勉強をする必要はないのでは?と思うのです。
フルコースの勉強をするか何もしないかの2択ではなく、その中間のちょっと簡単にした「省エネの勉強」があってもいいはずです。
そんなわけで今回の記事では、疲れててもできる英語の「省エネ」勉強法についてお話していきます。
この方法を知っていれば、その日の体調やスケジュールに合わせて柔軟に勉強方法を変え、無理なく英語の勉強を続けていくことが出来ます。
英語学習は長距離走!
ペース配分は大事!
では疲れててもできる英語の「省エネ」勉強法5つを見ていきましょう。
Contents
「省エネ」勉強法その1:一点集中音読
1つ目は一点集中音読です。
音読は英語の4技能(読む、聞く、書く、話す)全てをいっぺんに鍛えることができる勉強法として知られています。
もし日々の勉強に取り入れていないのならぜひ取り入れましょう。
さて、疲れたときの一点集中音読を説明する前に、「3種類の音読」について話しておく必要があります。
3種類ある音読のやり方
音読とはただ読むだけでなく、目的をしっかり意識したうえで行うことで効果が発揮されます。
その目的というのは、大きく分けて3つ。
・発音の向上
・フレーズの習得
1つ目の長文の理解度の向上は、文章やスクリプトの内容を深いレベルまで読み解くスキルを鍛えることです。
ただ単に文章の意味を理解するだけでなく、その文章全体を通して書き手は何を主張したいのかを理解しながら、声を出して文章を読んでいきます。
時には読むのを止めて、わからない単語を調べる必要も出てきます。
2つ目の発音の向上は、発音、リエゾン、英語のリズム、リダクションなどを意識して行う音読です。
発音のルールに慣れないうちは、ネイティブの音声をマネしながら行います。
3つ目のフレーズの習得は、文章の中から自分が使いそうな単語やフレーズを見つけて、レパートリーに加えていくことを目的としています。
英語の4技能(読む、聞く、書く、話す)を上げるには、この3つのすべてを意識することになります。
全部いっぺんはしんどい!どれか1つに絞って音読する
理解度、発音、フレーズ。
音読と一口に言っても色々なやり方があるんですね。
しかし、これらすべてを意識しながら音読をすると、かなりエネルギーを消耗します。
理解、発音、フレーズの3つを同時に意識するのは難しいですし、分けてやると同じ文章を3回読まなければいけなくなります。
元気な時なら「やってやろうじゃないか!」となります。
でも、ピリピリしている上司の機嫌をうかがいながら8時まで残業して、45分間電車に揺られて帰宅して、体を引きずるようにしてシャワーを浴びて、冷蔵庫のモノをかき集めただけの夕食をかきこんだ後に、そんなエネルギー残ってないですよね。
そこで一点集中音読の出番です。
一点集中音読では、この3つのうち2つは忘れて、どれか1つだけに集中して音読を行います。
例えば、理解度の向上に集中するのであれば、発音やフレーズの習得はガン無視します。
発音が曖昧だったり、意味の分からない単語があったりしても、全体の内容を理解できればそれで100点満点ということにします。
発音に集中するのであれば、内容が一切わからなくてもお構いなしです。
とにかく口の動きと音のみに神経を使います。わからない単語も無視!
フレーズの習得に集中するのであれば、内容の理解は前後の文脈を理解するだけで十分。文章全体で何が言いたいのかは考える必要はありません。
発音は適当に流して大丈夫です。
とにかく、理解、発音、フレーズのどれか1つだけに一点集中します。
1つを意識してスクリプトを1回読むだけなら、寝る前にちょっとだけでもできそうですよね。
あとの2つは次の日や週末にやればOKです。音読は逃げません。
音読の目的を1つに絞って、エネルギーを節約!
「省エネ」勉強法その2:スキマ勉強
「省エネ」勉強法その2はスキマ勉強
「スキマ時間」という言葉は聞いたことがあると思います。
・通勤中
・湯船にお湯を入れている時間
・鍋のお湯が沸くのを待っている時間
・電子レンジで冷凍食品を解凍している時間
・お皿洗いをしている時間
などのことですね。
スキマ勉強はその名のとおり、スキマ時間にその日の勉強をやってしまおう、という勉強法です。
仕事が早めに終わって、4時半ごろに帰れた金曜日の夜なんかは、「よし、明日は休みだし、ちょっと集中して勉強するか」という気持ちにもなります。
しかし残業終わりの月曜日だったらどうでしょうか?
やることやって早めに寝たいですよね。
そんなときにスキマ勉強を発動すれば、やることやってる間に勉強も済ませることができる、というわけです。
忙しくても結果を出す人の多くが取り入れている勉強法ですね。
ぜひ取り入れてもらいたいのですが、1つだけ注意点が。
お湯が沸くまで5分です!勉強してください!
スキマ勉強を取り入れるときに注意しておきたいこと。
それは、勉強内容は事前に決めておかなければならないということ。
想像してみて欲しいのですが、今いきなり
と言われたとします。
その場で、何をどう勉強するかを瞬時に決めて、落ち着いて勉強に取り掛かることができるでしょうか?
私だったら無理です。悩んでいる間に5分過ぎてしまいます。
しかも残業終わりの月曜日の夜ですからね。なおさら頭は動きません。
そうならないためにも、スキマ時間用の勉強法をあらかじめ用意しておくのです。
お湯が沸くのを待っている間はこれをやる。
電車の中ではあれをやる。
電子レンジの前ではそれをやる。
内容を事前に決めておけば、スキマ時間を最大限に活用することができます。
スキマ勉強におススメの勉強内容
普段机に向かって勉強する人からすると、台所でお鍋の前に立って勉強する、というのをイメージしづらいかもしれません。
別に「スキマ時間はこういう勉強をしなければいけない」という決まりは無いのですが、スキマ時間にやりやすい勉強法はいくつかあるので、参考までに紹介していきます。
スキマ勉強1:音読
音読はスキマ勉強に適しています。
基本的に、スクリプトなり洋書なりの本が1冊あればできますからね。
ノートや電子辞書、筆記用具も、使おうと思えば使えますが、使わなくてもできます。
スキマ勉強2:単語帳
電車のなかで単語帳をペラペラめくっている学生さんを目にしたことはあると思います。
あれは立派なスキマ勉強ですね。
単語帳も音読と同じで、単語帳1冊で完結できます。
スキマ勉強3:独り言
独り言勉強法は取り入れていますか?
その名のとおり、英語で独り言をブツブツ喋るというもので、英会話上達には欠かせない勉強法なのです。
詳しいやり方はコチラの記事で↓
スピーキング力UP!! 独り言英会話のやり方【4つのバリエーションを紹介】
独り言は手ぶらでできるので、スキマ勉強にはもってこいです。
スキマ勉強4:発音
シンプルな発音練習ですね。
思いつく単語や目についた単語の発音を練習してみましょう。
スマホなどでネイティブの発音を確認しながらやってみるとなお良いです。
1つの単語の発音を練習するのに、意外と時間がかかります。
スキマ勉強6:YouTube動画
英語の動画を観るのも良いスキマ勉強になります。
ただ、動画の内容には注意しておきたいです。
効果音や叫び声だけで、英語がまともに話されていない、なんて動画もよくあります。
おススメは、スキマ勉強用のプレイリストを作っておくこと。
適度な長さのレッスン動画やTEDやCNNなどのリスニング素材、十分な英語が使われている動画などをあらかじめ集めておき、スキマ時間はこれを聞く、というものを決めておくと、スキマ勉強を効率的に行うことができます。
「省エネ」勉強法その3:聞き流し
最近は見かけないですが、聞き流し勉強法のうたい文句ですね。
あらためて言う必要もないと思いますが、英語を聞き流すだけでは英語は話せるようになりません。
「楽して英語習得」は全部ウソです。
しかし、聞き流しがまったく役に立たない、というわけではありません。
英語の音に耳を慣れさせておくことで、英語のリズムが体に染みつきますし、ラジオやYouTubeのCMなどで何度も流れるフレーズを、知らず知らずのうちに覚えていることもあります。
聞き流しはプラスにはなっても、マイナスにはなることは無いので、普段の生活の取り入れることをおススメします。
お湯が沸くのを待っている間、湯船に浸かりながら、ご飯を食べながら、眠りにつくまで。
工夫次第で、生活のどこにでも組み込むことが出来ます。
今日から始めてみてください!
ただ、先ほども言った通り、聞き流しだけで英語は身に付きません。
あくまで普段の勉強のサーポート的な勉強法として行いましょう。
自分のレベルよりも低い音源を聞き流す
聞き流しをより効率よく行うコツが2つほどあるので、紹介しておきますね。
1つ目は自分のレベルよりも低い音源を使うということ。
聞き流しというものはだいたい、何か別の作業をしながら行いますよね。
なので最大限の集中力は使うことが出来ません。
そのため、自分のレベルに合ったリスニング音源だと、何を言っているのか全くわからなかったりします。
お経を聞いているのと同じになってしまうということですね。
何を言っているのかわからない音源を聞くのは、全く意味がないとは言いませんが、効果は薄いです。
よって、自分のレベルよりも低い音源、中学レベルのリスニング教材、子供向けのYouTube動画、英語学習者向けに作られた教材など、を使ったほうが聞き流しの効果を最大限に引き出すことが出来るというわけです。
同じ音源を何度も聞き流す
聞き流しをより効率よく行うコツ2つ目は、同じ音源を何度も聞き流す、ということ。
これも1つ目と同様、「何を言っているのか全く分からないと聞き流しは意味がない。」という考えから来ています。
同じ音源を何度も聞いていれば、回数を重ねるにつれて理解度が増していきます。
そして理解度が上がれば、その音源からフレーズをピックアップしたり、発音をマネしたりする余裕が出てきます。
リスニングの音源は次から次へと新しいものを使いたくなりますが、1つの音源を完全に理解する、というやり方もやっておくべきです。
「省エネ」勉強法その4:観たことある洋画
「省エネ」勉強法4つ目は観たことある洋画を観る、です。
勉強のために英語版で観たものや、吹き替え版で観たもの、何でも構いません。
とにかく内容をだいたい知っている洋画を観る、という勉強法です。
先ほどの聞き流しと同様、内容を知っていれば英語のセリフの理解度も上がります。
そのため理解できないストレスが減り、フレーズや単語、発音などの習得に集中しやすくなるのです。
あと、ストーリーを追うのにいっぱいいっぱいにならないので、エネルギーをかなり節約することが出来ますね。
No Japanese!
省エネとはいえ、もちろん全て英語で日本語字幕なしです。
というのは、日本語が少しでも目に入ると、疲れ切った木曜日の午後9時半の脳みそはすぐに日本語に飛びついてしまい、普通に寝る前に映画を観るだけになってしまいます。
わからない箇所があっても全く問題ありません。
その日のコンディションでできる範囲の勉強をしましょう。
自分が使ったことが無いフレーズを1つ聞き取るだけでも大きな前進です。
「省エネ」勉強法その5:YouTube視聴
「省エネ」勉強法、最後はYouTube動画の視聴です。
YouTubeなら、スマホでサッと開くことが出来るし、疲れていても気軽に始められますね。
言うまでもありませんが、日本人が日本語で英語学習と全く関係ないことをしている動画を観てもどうしよもありません。
この省エネ勉強法では以下のような動画を観ます。
1.英語圏のYouTuberが出している動画
2.ネイティブイングリッシュスピーカーが英語のレッスンをしている動画
3.日本人の英語話者が英語レッスンをしている動画
1はいわゆるユーチューバーという人たちの動画ですね。イングリッシュスピーカーがイングリッシュスピーカーに向けた英語、つまり生きた英語に触れることが出来ます。
このサイト↓を参考にしてみてください。
https://vidooly.com/blog/top-10-youtubers-in-america/
2は英語が母国語の人が英語を教えている動画です。
ネイティブイングリッシュスピーカー目線の英語レッスンってあまり触れることが無いので、ぜひYouTubeで検索してみてください。
私が知っている方々はコチラ↓
3を観ている方は多いと思います。
私たちと同じ日本人が、どのように英語を身に付けたのか。
盗める知識はすべて盗みましょう!
メジャーどころですが、コチラの方々がおススメです。
プレイリストを作っておこう
「省エネ」勉強法その2のスキマ勉強の箇所でも取り上げましたが、YouTubeで英語学習をする場合は、勉強用のプレイリストを作っておくことを強くおススメします。
理由はもちろん、関係のない動画を観始めてしまうから。
と、あなたはスマホでYouTubeを開きました。
すると、お気に入りのミュージシャンの楽曲のPV動画が目に入りました。
英語の勉強のことは頭にありつつも、あなたはそのPV動画をタップしてしまいます。
あなたは4分のPV動画を夢中になって観ました。
英語の勉強のことを忘れかけているあなたの目にとまったのは、同じミュージシャンの別の楽曲のライブバージョン。
興奮気味で動画をタップ。
…………………….
結末は想像つきますよね。
このまま就寝時間を軽く過ぎるまで、英語とは関係ない動画を観続けてしまいましたとさ、といったところです。
これを避けるために、あらかじめ英語学習に関する動画だけを集めたプレイリストを用意しておき、YouTubeを開いたらそのプレイリストをタップするだけ、という状態を作っておくのです。
YouTubeで、「英語 レッスン」と検索をかければ、面白そうな動画がたくさん出てくるので、興味のある動画を片っ端からプレイリストに保存してやりましょう。
まとめ!
英語の学習者の中には
という暗示にかかっている人がとても多いです。
しかし私たちの目の回るような日常で、毎日同じ時間と体力が残っているとは限りません。
会社の繁忙期もあるし、車の渋滞もあるし、電車の遅れもあるし、子供がなか寝付けなかったりするし、自分や家族が病気になることだってあります。
そんなランダムな生活の中で、英語の勉強を一定に保つのは至難の業です。
そんな負担になることをして、結局英語が嫌になって諦めてしまうよりも、ランダムな生活に対応し、その生活に英語を上手く組み込んでいく方が断然スマートだと思います。
英語学習は続けたもの勝ち。
皆さんも省エネ勉強法を今日から取り入れてみてください!
今回の復習
省エネ勉強法その1:一点集中音読
音読には3つの目的がある
・長文の理解度の向上
・発音の向上
・フレーズの習得
全部意識すると疲れるので、この3つの内の1つだけに集中して、その日は良しとする。
省エネ勉強法その2:スキマ勉強
スキマ時間を利用して、家事や食事をしている間に英語の勉強もやってしまおう、ということ。
おススメのスキマ時間勉強は
音読
単語帳
独り言
発音
YouTube動画のプレイリスト
など。
「省エネ」勉強法その3:聞き流し
聞き流しだけでは英語はできるようにはならないが、まったく効果がないというわけではない。
聞き流しの効果を上げるコツは
・自分のレベルよりも低い音源を聞く
・同じ音源を何度も聞く
「省エネ」勉強法その4:観たことある洋画
観たことがあり、あらすじが分かっている洋画を、日本語無しで観る。
ストーリーは分かっているので、理解できないストレスが削減される。その結果英語の勉強が容易になる。
「省エネ」勉強法その5:YouTube動画
英語関連のYouTube動画を観る勉強法。
スマホでサッと観始めることが出来るので、省エネ。
注意点は「関係のない動画を観ない」ということ。
あらかじめ英語学習に関する動画のプレイリストを作っておけば、脱線は回避できる。
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