日本の文化を英語で紹介!「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史」レビュー
(東京の人口はどれくらい?)
外国人の知り合いに、こんな質問をされたとします。
あなたはサラサラッと答えることができるでしょうか?
この質問に答えるために、超えるべき壁がいくつかあります。
- 主語は何になるのか。There is? It is? Population is?
- そもそも東京の人口が分からない
- 知っていたとしても、~万などの、英語での大きな数字の言い方が分からない
などなど。
この質問への良い感じの解答は
みたいな感じです。
主語を省略してIt is just…でも良いですね。
この解答は、今回紹介する本「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史(東京書籍)」に書かれているものを参考にしました。
そんなわけで今回は、人気英語書籍「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史」のレビューをしていきたいと思います。
本の構成、良い点・悪い点などを紹介していきます。
ではさっそく見ていきましょう!
Contents
本の構成
最初に、「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史」(以下“本書“)はどんな本なのかをザックリまとめていきます。
「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史」はこんな本
本書は英語で日本のことを紹介している本です。日本語訳付きです。
しかし、ただ単につらつらと日本の文化を書いているわけではなく、外国人に教えるということを意識して書かれています。
いわば、日本を紹介するときに使う紹介文の例文集、といった感じ。
「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史」の構成は?
本書は4つのチャプターに分かれています。
チャプター1では12ページにわたって、本書の効果的な使い方と学習プランの立て方が解説されています。
学習プランの立て方については、最先端の方法や考え方が取り入れられており、クオリティーの高いものとなっています。
もちろん、本書の学習プランはあくまで1つの例なので、万人に合うものではありませんが、オマケの内容でここまで丁寧に解説してくれているのはとてもありがたいです。
そしてチャプター2、3、4、がメインの内容です。
チャプター2では「文化と基本情報」
チャプター3では「観光地と食」
チャプター4では「インターナショナル日本史」
について紹介しています。
それぞれのチャプターはさらに10ほどのセクションに分かれており、1つのセクションで1つのテーマについて紹介しています。
例えばチャプター2では
・江戸から東京へ
・侍
・着物
・歌舞伎
・相撲
・新幹線
・漫画
・美術と工芸
・映画
・秋葉原
の10のテーマを取り扱っています。
そして、それぞれのテーマが
2ページの英語での紹介文
2ページの日本語訳
1ページの予備知識紹介
3ページの「外国人がよくする質問とその回答」
という構成で紹介されています。
全てが英語・日本語の両方で書かれています。
チャプター3,4も同じ構成です。
良いポイント
続いて、「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史」の良い点を述べていきます。
たくさんあります!
100%自然な英語
本書の著者はイギリス生まれイギリス育ちの歴史家・教育者Thomas Lockleyさんです。
そのため英語は完全ネイティブで、不自然な表現は一切ありません。
無料の読み上げ音源
それぞれのテーマの終わりにQRコードが付いており、そこから全文の読み上げ音源を無料でダウンロードすることができます。
リスニング、聞き流し、シャドーイング、発音練習にもってこいです。
音源の読み上げは、イギリス英語の男性の声で録音されています。
日本語訳のクオリティー
先ほども述べた通り、全ての英文に日本語訳が添えられています。
その日本語訳の「意訳具合」がちょうどよいと感じました。
あからさまな訳文でもなく、原文を外れた意訳でもなく、自然だけど一語一句丁寧に訳されている日本語訳になっています。
いろいろな学習に使える
この本1冊でリーディング、リスニング、スピーキングの勉強をすることができます。
フォーマルな英語で書かれているので、英語のテスト対策にもふさわしいです。
コスパ良し
安いです。
本書は税込み1540円で、スタバのコーヒーを3回我慢すれば買える値段です。
300ページというボリュームと、十分すぎる情報量を考えると破格と言えます。
悪いポイント
「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史」は良い本ですが、気になった点もあります。
「これはちょっとなぁ…」と感じたところを挙げていきます。
楽しむための読み物としてはイマイチかも
読者を楽しませる工夫、飽きさせない工夫は少ないです。
英文は事実をまとめただけのレポートのような内容で、エキサイティングな描写や感動的なストーリーはありません。
あくまで学習者に向けて作られたものとして認識しておくのがよいでしょう。
初心者向けではない
本書の英語のレベルは高校生レベルです。
難しすぎて読めないということはありませんが、最近英語の勉強を始めた、という学習者には合っていないかもしれません。
イラストや写真は少なめ
イラスト・写真は最小限です。
文章が90%なので、文章を読むのに慣れていない人は、読み続けるのが少ししんどいかも。
もう少しイラスト・写真が多くても、目の休憩になってよかったんじゃないかなぁ、と思います。
カジュアルな会話では使いづらい表現が多め
本書の内容は、基本的に書き言葉で書かれています。
そのため、カジュアルな日常会話で、本書の言い回しをそのまま使うことは少し難しいかもしれません。
英会話のネタにはなりますが、英会話そのものの学習には不向きです。
こんな人に読んで欲しい&こんな人には向いていないかも
「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史」は
・外国人に日本の文化を上手に紹介したい人
・日本の文化を学び直したい人
・テスト対策のための教材を探している人
・普通の英語教材に飽きてきている人
・「英語を学ぶ」ではなく「英語で学ぶ」を始めたい人
などにおススメです。
しかし
・最近英語の勉強を始めたばかりの人
・本を読むのが苦手な人
・英会話の勉強をしたい人
などは本書を手に取るのは少し後にしたほうがよさそうです。
でも安いので、とりあえず1冊持っておいてもいいと思いますけどね。
まとめ
東京書籍さん発行、ロックリー・トーマスさん著の「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史」を紹介させていただきました。
Amazonで見てみる↓
英語で読む外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史
今回紹介したことを短くまとめますね。
本書の構成は
チャプター1では「本書の効果的な使い方と学習プランの立て方」
チャプター2では「文化と基本情報」
チャプター3では「観光地と食」
チャプター4では「インターナショナル日本史」
について紹介しています。
それぞれのチャプターさらに10~12のセクションに分かれており、1つのセクションは
2ページの英語での紹介文
2ページの日本語訳
1ページの予備知識紹介
3ページの「外国人がよくする質問とその回答」
という構成になっています。
「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史」の良いポイントは
・100%自然な英語
・無料の読み上げ音源
・日本語訳のクオリティー
・いろいろな学習に使える
・コスパ良し
反対にイマイチなポイントは
・楽しむための読み物としてはイマイチ
・初心者向けではない
・イラストや写真は少なめ
・カジュアルな会話では使いづらい表現が多め
「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史」を読んで欲しい人は
・外国人に日本の文化を上手に紹介したい人
・日本の文化を学び直したい人
・テスト対策のための教材を探している人
・普通の英語教材に飽きてきている人
・「英語を学ぶ」ではなく「英語で学ぶ」を始めたい人
逆に「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史」を読むのに向いていない人は
・最近英語の勉強を始めたばかりの人
・本を読むのが苦手な人
・英会話の勉強をしたい人
こんな感じです。
日本の文化って知っているつもりでも、いざ説明するとなると意外とよくわかってなかったりしますよね。しかも英語でってなると…
今回紹介した「外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史」はそんなモヤモヤを解消するのにうってつけの本です。
値段も大したことないですし、一冊手元に置いておいてみてはいかがでしょうか?
24時間365日ネイティブスピーカーとレッスンし放題!「ネイティブキャンプ」
独学を徹底サポート!!中学英語を使える英語にする教材「JJ English エクササイズ」
万能英語学習法シャドーイングをプロが徹底指導「シャドテン」
発音に特化した専門スクール「ハミングバード」
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません