スピーチ・プレゼン・面接|人前で話すときの緊張を克服する方法

海外の生活, 英語学習コラム

 

 

欧米の教育では当たり前に行われる、スピーチやプレゼン。

アメリカでは幼稚園のころからスピーチの練習をさせるほど、人前で話す能力を重要視しています。

 

 

そのため、人前で話す経験が少ない日本人が欧米の大学や会社に行くと、スピーチ力の無さを指摘されることが多いです。

 

 

声が小さいことや、意見を主張すること遠慮してしまうということも原因ですが、経験不足からの緊張もスピーチ力を下げている要因の1つです。

 

 

人前で話すときの緊張を克服する方法を紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

 

方法1:緊張しない人はいない、ということを理解する

 

 

 

周りの人たち、特に欧米圏の人たちを見ていると、まるでなんでもないかのように人前で話していますよね。

 

 

なんでもないなんてことはあり得ません。

 

 

差はあれど、100人中100人が緊張を感じています。人前で話すときに少しも緊張しない人なんていないのです。

 

 

「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない」という本の著者で、心理療法士でもあるラス・ハリスは、本の中で「大手企業のCEOや大学教授など、多くの患者を診てきたが、人前で話すときに少しも緊張しない人には出会ったことが無い」と語っています。

 

 

ラス・ハリス本人も世界中で講演活動を行う人ですが、人前で話すときは緊張するそうです。緊張しているのはあなただけではありません。

 

 

緊張することは悪いことではないのです。

 

 

 

 

 

方法2:「失敗しない」を目的にしない

 

 

 

人前に出たときに、まず感じるのが「みんなの前で失敗して、笑われたらどうしよう」という恐怖です。この恐怖は実は人間としてごく自然なものです。

 

 

人類は昔から、群れで行動し、協力し合って生きてきました。そのため自分が所属しているグループに「能力が低い」「役立たず」という印象を持たれ孤立してしまうと、生きていくことが出来なかったのです。

 

 

その名残から現代人も、自分には能力がある、自分は役に立つ存在だ、ということを常にアピールしているのです。そんなことしなくても死ぬことはもうないのですが。

 

 

つまり、失敗することに極度の恐怖を感じてしまうため、人前で話すときの最重要課題が「失敗しないこと」になってしまうのです。

 

 

しかしこれは逆に失敗を呼び寄せていることになるのです。というのは、人間の無意識はNOを理解できず、自分が思ったことからNOを取り除いてしまうのです。

 

 

つまり「失敗するな」と意識がいくら呼び掛けても、無意識はNOを無視し「失敗する」だけを認識してしまうのです。これをエミール・クーエの法則と言います。
詳しく知りたい方はコチラ↓の感謝呼吸さんのページをのぞいてみてください

 

エミール・クーエの法則

 

 

 

 

 

人前で話す本来の目的は?

 

とはいえ、これに対抗しようとして「失敗するなということを意識するな」と意識すると、またNOが取り払われ、「失敗ということを意識する」という命令が無意識に送られてしまいます。

 

 

どうすればいいかというと、本来の目的を意識するということです。

 

 

そもそも、なぜ人前で話すことになったのでしょうか。スピーチであれば、自分の意見をみんなに知ってもらうため。自己紹介ならば、自分のことを知ってもらうため。プレゼンなら、自分や自分のチームが考案したことの魅力を理解してもらうため。

 

 

というようなことだったと思います。

 

 

「自分は失敗せずに人前で話すことができる人です」ということを証明するために人前に立っているわけではないですよね。その本来の目的に集中すれば、失敗という存在も意識から遠ざかっていき、その恐怖からくる緊張にとらわれなくなる、というわけです。

 

 

 

 

 

 

 

方法3:体をほぐす

 

 

 

緊張は精神的なことだと思われがちですが、実は体も大きく影響しています

 

 

緊張したときに、汗をかいたり、頬が赤くなってしまったり、手足が震えたりした経験は無いでしょうか?緊張する心と体は密接につながっているのです。

 

 

これを逆手にとって、体の方を緊張していない状態にし、心の緊張も和らげることができます。

 

 

軽く伸びをしてみたり、深呼吸をしてみたり、ちょっと歩き回ってみましょう。体の筋肉がほぐれ、緊張していない時の状態に近づきます。

 

 

また、身体を動かすと血行が良くなり、頭の中が真っ白になってしまうことも少なくなります。

 

 

しかし体を動かしすぎると、心拍数が上がって逆効果になってしまうので気をつけましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

方法4:身だしなみを整える

 

 

自分が他人の目にどう映っているかを気にしてしまい、自信がなくなり緊張してしまうケースもあります。

 

 

実は見ている人はあまり気にしていなくて、1番気にしているのは自分、ということがほとんどなのですが、1度気になってしまうとずっと気になってしまうんですよね。

 

 

しかしこれは事前の準備で十分に防ぐことができます。人前で話すことが分かっている日は、朝の髭剃りやお化粧はしっかりと行い、直前には鏡の前で襟や髪の毛を整え、どこから見られても大丈夫な状態に持っていきましょう。

 

 

実際、他人はあなたの見た目にそこまで注意を向けることは無いので、自分が大丈夫だと思っていればOKです。

 

 

 

 

 

方法5:緊張を受け入れる

 

 

緊張を完全に取り除くことはできません。

 

 

なぜなら緊張というものは人類が昔から持っている防衛本能の1つだからです。原始時代、人間は自分が経験したことが無いシチュエーションに遭遇すると、アドレナリンを分泌し、心拍数を上げ、体を良く動く状態にし、戦いに備えていました。

 

 

これが現代で言う緊張です。日常で体験することの少ない、人前で話すという行為が、これと同じ防衛本能を引き起こすのです。

 

 

つまり「人前で緊張しなくなる」ということは、「目の前に物が飛んできたときにとっさに避けないようにする」ことと同じくらい困難なことなのです。

 

 

 

 

緊張している自分に居場所を与えてあげる

 

緊張を取り除くという不可能なことに挑み続けて、本来の目的をないがしろにしては本末転倒です。

 

 

緊張している自分を受け入れてみましょう。

 

 

受け入れることは緊張の克服を諦める、ということではありません。緊張している自分に、十分なスペースを意識の中に作ってあげるのです。

 

 

そして「緊張している自分、ここでゆっくりしていてね。ちょっと仕事をしてくるから」と人前で話すことで達成したかったことに集中するのです。

 

 

緊張が無くなるわけではなく、ただ緊張にとらわれなくなるというだけです。しかし緊張している自分が、自分の意識の中のどこにいるかで、パフォーマンスは大きく変わります。

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

今回紹介したことをサッとまとめますね。

 

 

方法1:緊張しない人はいない、ということを理解する

 

人前で話すときに緊張しない人なんていない。緊張しても問題ではないということを理解しよう。

 

 

 

方法2:「失敗しない」を目的にしない

 

「失敗しない」と意識すればするほど失敗に近づいている。本来の目的に集中。

 

 

 

方法3:体をほぐす

 

体の方からほぐし、余計な緊張を和らげよう。

 

 

 

方法4:身だしなみを整える

 

自信のある見た目で人前に出て、余計な心配事をなくそう。

 

 

 

方法5:緊張を受け入れる

 

緊張を完全に取り除くことは不可能。それよりも、緊張している自分に居場所を与えてあげること。

 

 

 

 

 

この記事を読んでくださったあなたの生活が、ちょっと良くなることをお祈りしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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