【英語の長文読解】リーディング問題で高得点を狙える解き方のコツ8つ
読むという能力は、語学の能力の中では最も基礎的なものです。そのため、英検や受験などでも長文読解・リーディングは配点が高いことが多いです。
ということは、長文問題が苦手だと、試験では不利になるのです。長文問題で高得点を狙えるコツを学んでいきましょう。
Contents
コツ1:設問を先に読む
まず多くの人が犯す間違いが、文章を先にしっかり読もうとするということです。
この解きかたの問題点は、一度文章を読んだ後、問題を解くためにもう一度文章を読み直さなければいけない、ということです。時間がもったいないですね。
設問を先に読んでから文章を読みましょう。
設問で聞かれることに注意しながら読めるから時間の節約になる、ということが1番の理由です。
そのほかにも、設問で聞かれることは、文章の要点に関することが多いので、設問から文章全体の主張やトピックが読み取ることができるというメリットもあります。
文章を流し読みしてから設問を読むのもおすすめ
とはいえ、文章を全く読まないのは不安という人もいます。これは好みの問題になりますね。
不安な人は、まず文章を流し読みして文章全体のトピックや、要点を捉えてから設問を読み、改めて文章をしっかり読む、というスタイルでもいいでしょう。
コツ2:パラグラフリーディング
文章を流し読みするのにもテクニックがあります。
代表的なものがパラグラフリーディングです。
パラグラフリーディングとは、各段落(パラグラフ)の大事な文章だけ読むというテクニックです。全体で5段落ある文章だったら、5文だけを抜き出して読むということですね。
重要な文なんてどうやればわかるの?
ここで疑問に思うのが、重要な文ってどこにあるの?ということです。
答えを言うと、1文目か2文目です。
もちろん例外はありますが、普通に書かれている文章であれば、前半にその段落の要点を持ってくることがほとんどです。
1文目か2文目に何かを主張していたり、言い切ったりしている文章があれば、それがその段落を代表する文章です。
何度もやっていく内に感覚でわかるようになってきます。たくさん練習しましょう。
コツ3:文章全体の主張を捉える
パラグラフリーディングを行い設問を読んだら、文章全体の主張を把握しましょう。
筆者はこの文章を通して何が言いたいのか、何を伝えたいのか、ということですね。
そうすることで、文章全体の流れや論点を押さえることができ、読むスピードや理解度が上がります。
また長文読解で使われる文章には大きく分けて、事実やデータを客観的に伝えるinformative系、何かの問題に対しての主観のともなう意見を主張するArgumentative系、読み手を納得させるPersuasive系があります。
これらの内のどのタイプの文章なのかで読み方や要点が変わってきます。このような文章の種類も意識して読むようにしましょう。
コツ4:スラッシュリーディング
文章の全体像が把握できたら、文章を細かく読んでいきます。
その際に役に立つのがスラッシュリーディングです。
スラッシュリーディングとは1つの文章を、意味的な分かれ目のある所で区切っていくというテクニックです。
たとえば
という文章があったとします。いっぺんに読もうとすると、いまいち意味が分からないかもしれません。そこで、この文章をスラッシュ(/)で区切ってみましょう。
スラッシュごとに訳すと
・ウィリアムス博士は言った
・~という事実を忘れてはいけない
・かめさん協会が発表した
・正式な調査結果を
・去年の12月に
これを組み合わせれば
となり、理解しやすくなります。
もちろん一回読んだだけで理解できればスラッシュリーディングをする必要はありません。長くて途中で意味が分からなくなってしまうような文章や、文構造が分からない文章を整理するときなどに活用しましょう。
コツ5:主語と動詞を優先的に押さえる
文構造について気を付けたいのが、主語と動詞の重要性です。
主語と動詞は文章の中で最も重要なパーツです。全体をまんべんなく読むのではなく、まず主語と動詞が何なのかを見極め、そこに肉付けしていくように形容詞、副詞、形容詞節、副詞節などを読解していきましょう。
コツ6:ディスコースマーカーに注意する
ディスコースマーカー(discourse marker)とは、直訳すると「論説の目印」で、文章全体の流れを変える言葉のことです。
日本語だと「しかし」「したがって」「一方で」「すなわち」などに当たる言葉です。
これらの言葉が現れた直後は、主張の肝になる文章や重要なパラグラフが出てくる可能性が高いです。特にButやHoweverなどの逆説の後は、筆者のメインの主張が来ることが多いです。
主なディスコースマーカー一覧
逆説のディスコースマーカー
but(しかし)
however(しかし)
yet(それにもかかわらず)
nevertheless(それにもかかわらず)
still(それでもやはり)
instead(そうではなく)
対比のディスコースマーカー
while / whereas(一方で)
on the other hand(他方)
meanwhile(一方で)
on the contrary(その反対に)
unlike ~(~とは違って)
at the same time(同時に、一方で)
言い換えのディスコースマーカー
in other words(言い換えれば)
that is (to say)(すなわち)
in short / in brief / in a word(要するに)
It means (that)~(それは~を意味する)
例のディスコースマーカー
for example(例えば)
for instance(例えば)
such as ~(~のような、~といった)
これ以外にも、長文読解に練習をしている内にもっとたくさんのディスコースマーカーに出くわすと思います。出会ったディスコースマーカーは覚えておきましょう。
コツ7:知らない単語は意味を推測する
長文問題で一番の恐怖は、単語の意味が分からない、ということです。
1単語分からないとそこから崩れ出したりしてしまうんですよね。しかしそんなときは慌てず、単語の意味を推測しましょう。
単語の意味を推測する方法は主に2つあります。
1つは文脈から意味を考えるという方法です。
否定的な文で使われているか、肯定的な文で使われているか、文のトピックは何か、何について説明している文か、何かと並列・対比になっていないか
というようなことを細かく見ていけば、大体の意味や文章内でどのような役割をする単語なのかが推測できます。
2つ目は、「接頭語」や「接尾語」などの単語のパーツから意味を推測するという方法です。
接頭語は単語の頭にくるパーツ、接尾語は単語の終わりについているパーツですね。
例えば
Subculture, substance, substituteの接頭語は「下位、副」を表す、subです。
Onward, forward, downwardの接尾語は「方向」を表すwardです。
このような単語のパーツの役割を覚えておけば、単語の意味が分からなくても、大体の意味を予測することができます。
English Lingさんというサイトが、下記のページで接頭語と接尾語の一覧をまとめてくれているのでチェックしてみてください。
コツ8:分からない文章にこだわりすぎない
とはいっても、いくら推測しても分からないものは分かりません。
そんな時はその部分は飛ばしましょう。諦めるわけではなく、とりあえず保留にしておくということです。
文章を読み進めていく内に、分からなかった部分がそこまで重要でなかったり、設問と関係が無かったりすることは良くあります。
また、文章を全部読んで全体像を把握してから、後で帰ってきたら、その単語の意味が何となく分かった、ということもあります。
分からない箇所に時間を使い、分かる部分を無駄にしないようにしましょう。
設問についても同じです。分からない設問は早い段階で飛ばす決断をしましょう。
わかるところを全て解答してからでも遅くないし、むしろいくつかの質問に答えてからの方が得ている情報が多いので、その問題を解く手がかりが増えます。
まとめ!
今回学んだ、長文読解のコツをまとめます!
コツ1:設問を先に読む
設問は長文読解のガイド役になる。しっかり読む前に設問を把握。
コツ2:パラグラフリーディング
パラグラフごとの要点を捉えることで、文章全体の主張や流れを把握。
コツ3:文章全体の主張を捉える
筆者な文章を通して何が言いたいのかを理解すること。
コツ4:スラッシュリーディング
長い文章はスラッシュで区切って分解すること。
コツ5:主語と動詞を優先的に押さえる
文章の中で1番大事な主語と動詞を先にとらえること。
コツ6:ディスコースマーカーに注意する
文章の流れを変える言葉「ディスコースマーカー」に注意すること
コツ7:知らない単語は意味を推測する
文脈や接頭語、接尾語を駆使し、知らない単語の意味を推測すること。
コツ8:分からない文章にこだわりすぎない
分からない箇所に時間を使いすぎない。分かるところから埋めていくこと。
この記事を読んでくださったあなたの生活が、ちょっと楽しくなることを願っております。
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