No longerってどう使うの?意味や使い方、似ている表現を例文と共に解説

英会話でよく使うフレーズ集, 英語学習コラム

 

「もはや~ではない」という意味で使われるno longerは、使われている単語はシンプルなのに、いざ使うとなると戸惑ってしまう表現の1つです。

 

 

否定形であることと、動詞の種類によって文中で使われる位置が変わることで、混乱が生まれているのです。

 

 

今回は、そんなno longerの意味と使い方を、例文を参考にしながら整理して学んでいきます。

 

 

使いこなせるとちょっとネイティブっぽく聞こえる表現なので、ぜひno longerを今日ここで理解してボキャブラリーに加えていってください。

 

 

 

 

 

No longerの意味

 

まず冒頭でも述べたように、no longer「もはや~ではない」という意味です。

 

 

今までは存在していたけど、現時点ではそれが無い、という状況を表現するときに使うことができます。

 

 

昔はご飯を何杯でもおかわりできたけど、もうそんなには食べられないよ。
以前ここにはハンバーガー屋さんがあったんだけど、もうなくなってしまった。

 

 

このようなシチュエーションを英語で説明するときに、ピッタリのフレーズなのです。

 

 

また、no longerには「もはや~ではない」以外の意味がありません。意味を理解し覚えるのにはそこまで時間はかからないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

No longerの使い方

 

No longerについて厄介なのが、使い方です。

 

 

最初の方でも少し触れましたが、no longer動詞の種類によって使用される位置が変わります。

 

 

これが、no longerが何となく使いづらい理由なのです。

 

 

No longerの位置のルールは以下のとおりです。

 

一般動詞と一緒に使う場合は、動詞の直前
Be動詞と一緒に使う場合は、be動詞の直後
助動詞と一緒に使う場合は、助動詞の直後

 

 

 

 

それぞれのパターンを、詳しく見ていきましょう。

 

 

 

 

一般動詞と一緒に使う場合

 

最初は一般動詞です。No longer動詞の直前に置かれます。

 

 

 

I no longer play that game.
もうそのゲームはやりません。

 

 

順番は、主語+no longer+動詞になります。

 

 

この例文は、「昔はこのゲームでよく遊んでいたけど、もう遊ばなくなった」という意味になります。

 

 

過去形の単語は無いけど、過去の出来事にも触れているところに注意しましょう。「昔は遊んでいた」ということが暗に示されています。

 

 

 

 

 

 

Brian no longer goes to college.
ブライアンはもう大学には行っていません。

 
 

No longerは副詞です。そのため、助動詞のように後につづく動詞から三人称単数のsを取り除くことができないので、注意しましょう。

 

 

この例文からは、ブライアンが以前までは大学に行っていたことが分かります。

 

 

 

 

 

 

 

Even though Jeff no longer liked her, he decided to live with her.
ジェフはもう彼女のことが好きではなかったが、彼女と住むことを決めた。

 

 

No longerの後に過去形の動詞を続けることもできます。

 

 

この例文の場合は、過去のある時点まではジェフは彼女のことが好きだった。しかし、ある時から好きという気持ちは無くなっていた、という意味が読み取れます。

 

 

 

 

 

 

be動詞と一緒に使う場合

 

Be動詞の場合は、no longerbe動詞の直後に置かれます。例文を見ていきましょう。

 

 

 

I am no longer a college student.
私はもう大学生ではない。

 

 

順番は、主語+be動詞+no longerです。

 

この例文では、かつては大学生だったという事実が読み取れます。その上で、「もう大人だからしっかりしなければ」という雰囲気も伝わってきますね。

 

 

 

 

 

There is no longer a pawn shop in this town.
この町に質屋はもうありません。

 

 

There is構文でも、be動詞のルールは変わりません。

 

 

「昔はpawn shopがこの町にもあったけど、もうなくなってしまった。」
「最近そこのpawn shopが閉店して、この町にはpawn shopがもうない」

 

 

というようなニュアンスが伝わってきます。

 

 

Pawn shopは、「質屋、中古屋」という意味です。もともとはお金を貸す場所でしたが、徐々に中古の品も売るようになってきて、現在では「何でも売っている質屋」の総称になっています。

 

 

 

 

 

It‘s no longer cool to own expensive cars.
高級車を所持することは、もうカッコいいことではない。

 

 

It to構文It that構文でもルールは変わりません。Be動詞の後にno longerが来ます。

 

 

 

 

 

 

助動詞と一緒に使う場合

 

助動詞がある場合は、no longer助動詞の直後に置かれます。

 

 

 

You can no longer use this room.
あなたはもうこの部屋を使うことはできません。

 

 

主語+助動詞+no longer+動詞という順番ですね。

 

 

以前まではこの部屋を使うことができていたけど、何らかの理由で使えなくなった、という状況が示されています。

 

 

 

 

 

Eating will no longer be allowed here.
ここでの飲食は禁止になる予定です。

 

 

「今までは飲食は許されていて今もまだ許されているけど、そのうち禁止になる」という状況が読み取れます。過去、現在、未来の3つの時間について触れているところに注意しましょう。

 

 

 

 

 

This data might no longer have enough credibility.
このデータは、もう十分な信憑性を持っていないかもしれない。

 

 

Credibilityは「信憑性」という意味です。今までは信用できるデータだったけど、新たな研究や統計などの結果、疑わしいことが分かった、といった状況が見てとれます。

 

 

 

 

 

You should no longer go to that place.
もうあの場所に行ってはいけません。

 

 

Should no longerで、比較的強い否定の表現になります。

 

 

今までは許されていた、もしくはその場所に行っていることが知られていなかったけど、これからはその場所に行くことが禁止された、といったシチュエーションが想像できます。

 

 

 

 

No longerの位置を間違えると、とたんにカタコト感が出てしまいますし、伝わらなくなることもあります。

例文を暗記するまで音読して、リズムで覚えてしまいましょう。

 

 

Youglishというウェブサイトで「no longer」と検索をかければ、ネイティブが実際にno longerを使っている文章を音声と映像付きで観ることができます。ぜひ活用してみてください。

Youglishホームページ

 

 

 

 

no longerと似ている表現

 

ここからは、no longerと同じ意味を持った表現を紹介していきます。

 

 

言い換えの表現を学ぶと、それぞれのフレーズの意味をより深く理解でき、さらに記憶にも強く定着します。今回のno longerだけでなく、新しい表現を学ぶときは、その表現の言い換えも一緒に覚えると良いでしょう。

 

 

 

once

 

Once「かつて」という意味の副詞です。

 

 

「昔はこうだったが、今は違っている」という、過去と現在の変化を表しているという点で、no longerに近い表現と言えます。

 

 

 

She once lived in Chicago.
彼女はかつてシカゴに住んでいた。

 

 

 

かつて住んでいた、ですから今は住んでいないということが分かります。

 

 

これをno longerを使って言い換えると

 

She no longer lives in Chicago.
彼女はもうシカゴには住んでいない。

 

となります。

 

 

 

 

 

not anymore

 

Not anymoreは、「もう~ではない」という意味の否定形のフレーズです。

 

 

I don’t go to that bar anymore.
あのバーにはもう行きません。

 

 

「以前までは行っていたけど、もう行かなくなった」というニュアンスが読み取れます。Notanymoreの位置に気を付けましょう。

 

 

No longerを使って言い換えると

 

 

I no longer go to that bar.
あのバーにはもう行きません。

 

となります。

 

 

 

 

not any longer

 

Not any longer「もはや~ない」という意味で、Not anymoreと同じように使うことができます。

 

 

This factory is not used any longer.
この工場は、もう使われていない。

 

 

語順に、気を付けましょう。動詞がany longerの後に来る場合もあります。

 

 

No longerを使って言い換えると

 

This factory is no longer used.
この工場は、もう使われていない。

 

となります。

 

 

 

 

例文まとめ

 

今回紹介した例文をまとめていきます。ぜひ何度も聴いて音読し、実践で使えるようにしましょう。

 

 

 

I no longer play that game.
もうそのゲームはやりません。

 

Brian no longer goes to college.
ブライアンはもう大学には行っていません。

 

Even though Jeff no longer liked her, he decided to live with her.
ジェフはもう彼女のことが好きではなかったが、彼女と住むことを決めた。

 

I am no longer a college student.
私はもう大学生ではない。

 

There is no longer a pawn shop in this town.
この町に質屋はもうありません。

 

It’s no longer cool to own expensive cars.
高級車を所持することは、もうカッコいいことではない。

 

You can no longer use this room.
あなたはもうこの部屋を使うことはできません。

 

Eating will no longer be allowed here.
ここでの飲食は禁止になる予定です。

 

This data might no longer have enough credibility.
このデータは、もう十分な信憑性を持っていないかもしれない。

 

You should no longer go to that place.
もうあの場所に行ってはいけません。

 

She once lived in Chicago.
彼女はかつてシカゴに住んでいた。

 

She no longer lives in Chicago.
彼女はもうシカゴには住んでいない。

 

I don’t go to that bar anymore.
あのバーにはもう行きません。

 

I no longer go to that bar.
あのバーにはもう行きません。

 

This factory is not used any longer.
この工場は、もう使われていない。

 

This factory is no longer used.
この工場は、もう使われていない。

 

 

 

まとめ

 

No longerは上級者用のフレーズに思えますが、簡単なルールと時制さえ覚えてしまえば簡単に使いこなせます。

 

 

習得のコツは、反復して耳で覚えてしまうことです。たくさん聴き、たくさん読んで、さらに自分で例文を作ったりしてno longerを身体にしみこませましょう。

 

 

 

この記事が、あなたの英語ライフをちょっと幸せに出来れば嬉しいです。

 

 

 

 

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