How many と How muchってどう違うの?例文を使って違いや使い方を解説!

英語学習コラム

 

量や数を訊きたいときに使うのがHow manyHow muchです。日常英会話でも頻出のフレーズですね。

 

 

しかし、How manyHow muchの使い分けについて詳しく分からない、という人は結構います。日本語だとどちらも「どれくらい」という訳になるので、混乱してしまう人が多いのです。

 

 

How manyHow muchには、ある1つの明確な違いがあります。今回の記事では、How manyHow muchの違いについて、例文を使いながら分かりやすく解説していきます。

 

 

1つのルールさえ覚えてしまえば、あとは慣れなので、ぜひ今日、この記事を読んで身に付けてください!

 

 

 

 

 

 

How manyは可算名詞、How muchは不可算名詞と一緒に使う

 

1つのルールとは、「How manyは可算名詞、How muchは不可算名詞と一緒に使う」ということです。これ以外のルールは、基本的にはありません。楽勝ですね。

 

 

ただ、この「可算名詞と不可算名詞」が少しやっかいなのです。

 

 

 

可算名詞と不可算名詞とは

 

可算名詞は誰にでもわかる単位で数えることができるもの不可算名詞は数えることができないもののことです。

 

 

例えば、person, table, car, pencilなどは数えることができるので、可算名詞に分類されます。

 

 

それに対して、milk, water, kindness, happinessなどは数えることができないので不可算名詞です。

 

 

 

可算名詞のみ、複数形になることができます。また、可算名詞にも不可算名詞になる名詞もあるので、注意しておきましょう。

 

 

 

可算名詞なのか不可算名詞なのか分からなくなってしまった場合は、辞書を引けば記載があるので、確認してみましょう。

 

 

 

 

How manyの使い方+例文

 

ここからは、How manyの使い方を見ていきます。How many数えられる名詞、可算名詞とセットで使うという決まりでしたね。

 

 

例文を見ていきましょう。

 

 

 

 

How many people have you met at the party?
パーティーで何人の人と知り合いましたか?

 

 

peopleは数えることができるので、how manyと一緒に使います。

 

 

語順に気をつけましょう。疑問文の場合、How many+名詞+疑問文という形になります。How many have you met people?とはなりません。

 

 

 

 

 

 

 

How many states did you visit in the US?
アメリカでいくつの州を訪れましたか?

 

 

Statesは数えることができるので、How manyと一緒に使います。

 

 

 

 

 

 

How many times have you been there?
その場所に何回行ったことがありますか?

 

 

「回数」は実体がないですが数えることは可能です。たまに「実態があるものが可算名詞、無いものが不可算名詞」という勘違いをしている英語学習者がいますが、それは間違いです。

 

「誰にでも認識できる単位で数えることができるかどうか」で可算名詞かどうかが決まります。

 

 

 

 

 

 

 

How many of you know what Wi-fi stands for?
あなたが型の中でどれくらいの人が、Wi-Fiが何の略か知っていますか?

 

 

若干変則的なhow manyの使い方です。How many of youで「あなた方の中でどれくらいの人が」という言い方ができます。

 

 

How many of you+動詞、となるので語順にも注意が必要です。Whoと同じ使い方ですね。

 

 

ちなみにWi-FiWireless Fidelity(無線の忠実度)の略です。

 

 

 

 

 

 

How many bottles of milk did you buy?
牛乳を何ボトル買いましたか?

 

 

「milkは不可算名詞じゃない?」と思った人がいるかもしれません。

 

 

その通りで、milkは不可算名詞なので、how manyと一緒に使うことはできません。しかしbottleは可算名詞です。

 

 

そのため、ボトルに入れてしまえばmilkも数えることができるのです。

 

 

Waterteaなどでも同様です。CupGlassなどの容器に入れれば、可算名詞として扱うことができます。

 

 

 

 

 

 

You have no idea how many exams I had to pass.
いくつの試験を合格しなければいけなかったか、あなたには予想もつかないでしょう。

 

 

how manyを関係詞として使う場合の例文です。疑問詞ではなく関係詞としてhow manyを使う場合、直後に続く文章は平叙文(疑問文でない普通の文章)になります。

 

 

 

 

 

How muchの使い方+例文

 

次はHow muchの使い方を見ていきます。数えられない名詞、不可算名詞と一緒に使うということが決まりでした。

 

 

 

不可算名詞には思想感情などの曖昧な名詞も含まれるので、how manyよりも使い方が豊富です。

 

 

 

 

How much salt should I put into the soup?
スープにどれくらいの塩を入れればいいですか?

 

 

Saltは容器に入っていたり、グラムで分けられていたりしなければ数えることができないので、how muchと一緒に使わなければいけません。

 

 

 

 

 

How much experience do I need to work here?
ここで働くには、どれくらいの経験が必要ですか?
 

experienceは可算名詞にも不可算名詞にもなれる名詞です。働くために必要な「経験値」や「現場経験」などは不可算名詞の方のexperienceを使うので、この例文ではHow muchが適しています。

 

 

 

 

 

 

How much money have you spent this past week?
今週1週間でどれくらいのお金を使いましたか?

 

 

moneyが不可算名詞であることに驚いた人もいるかもしれません。いつも数で数えているものですからね。

 

 

お金は価値を数えることはできますが、数を数えることはできません。

 

 

例えば1,000円を数えようとしても、それは10円玉100枚かもしれませんし、千円札1枚かもしれません。そのためmoneyは不可算名詞になります。

 

 

ただ、bill(お札)やcoin(硬貨)は可算名詞です。How many 10dollars bills do you have?(10ドル札を何枚持っている?)という言い方をすることが可能です。

 

 

 

 

 

 

Do you know how much time people spend on social media?
人々がどれくらいの時間をSNSに費やすか知っていますか?

 

 

timeは「回数」を表す場合は可算名詞、「時間」を表す場合は不可算名詞になります。つまりこの例文ではhow muchとセットで使わなければいけません。

 

 

ちなみにこの例文では、How muchが関係詞として使われているので、後に続く分は平叙文になっています。

 

 

 

 

 

 

Do you know how much I love horses?
私がどれだけ馬を愛しているか知っていますか?

 

 

how muchの後に名詞が無いのに気が付いたでしょうか?how muchは「どれくらい」という曖昧な程度や量を表すので、名詞無しでも使うことができます。

 

 

 

 

 

 

 

How much is it?
これはいくらですか?

 

 

こちらも注意しておきたい、How muchの使い方です。How muchだけだと、たいてい「値段」について尋ねていることになります。これは決まり文句なので、そのまま覚えてしまいましょう。

 

 

 

 

 

 

オマケ:その他のHowを使った表現

 

量や程度を訊くHowは、様々なバリエーションで使うことができます。How+形容詞How+副詞で色々な使い方ができるので、ついでに覚えておきましょう。

 

 

 

 

 

How long

 

How long長さを訊くフレーズです。物質的な長さと、時間的な長さの両方に使うことができます。

 

 

 

How long is the slide?
その滑り台はどれくらいの長さ?

 

How long is the lecture?
その講義はどれくらいの長さなの?

 

 

 

1つ目の例文では物質的な長さを、2つ目の例文では時間的な長さを訊いています。

 

 

 

 

How far

 

How far距離や進み具合、範囲などを訊く時に使えるフレーズです。

 

 

 

How far did you walk?
どれくらい歩きましたか?

 

How far have you gotten along in your project.
プロジェクトはどれくらい進みましたか?

 

 

 

 

1つ目の例文では距離を、2つ目の例文では進み具合を聞いています。

 

 

 

 

 

How good

 

How goodものの良さの加減を表現する時に使えます。

 

 

 

What you eat decides how good you feel.
何を食べるかが、調子の良さを決める。

 

They don’t know how good you are at basketball.
彼らは、君がどれだけバスケットボールが得意かを知らない。

 

Don’t forget how good they treated you.
彼らがどれだけあなたに良くしてくれたかを忘れてはいけません。

 

 

 

日本語にすると若干不自然になるので使いづらいかもしれませんが、日常会話では頻出です。

 

 

 

 

 

 

How hard

 

How hard難しさと固さを表現するときに使えます。

 

 

 

Tell me how hard it is to pass that exam.
その試験をパスするのがどれくらい難しいか、教えてくれませんか。

 

You broke your teeth? How hard was that biscuit?
歯が欠けた?そのビスケットどんだけ固かったの?

 

 

 

how+形容詞は応用が効くので、マスターしておくと表現の幅が広がります。

 

 

 

 

 

How often

 

How often頻度を表すフレーズです。

 

 

 

How often do you come here?
ここにはどれくらいの頻度で来るのですか?

 

You won’t believe how often they go out for drinks.
彼らがどれだけ頻繁に飲みに出かけるか、あなたは信じないでしょう。
(彼らは信じられないくらいの頻度で飲みに出かけます。)

 

 

 

How+副詞も、使い勝手のいいフレーズなので、覚えておきましょう。

 

 

 

 

 

 

How manyとHow muchまとめ

 

今回学んだことをまとめます。

 

 

・How manyは可算名詞と、How muchは不可算名詞と一緒に使う
・可算名詞は「数えられる名詞」、不可算名詞は「数えられない名詞」
・waterやmilkなどの不可算名詞も、bottleやcupな容器に入れば可算名詞として扱うことができる。
・How+形容詞、How+副詞は日常会話でもよく使うので、覚えておくと便利。

 

 

 

このような細かい文法事項は1つづつ、地道に覚えていくしかありません。忍耐強く学習を続けていきましょう。

 

中には「全ての文法事項をマスターする前に人生が終わってしまうのではないか」という不安を持つ人もいるかもしれません。

 

しかし心配する必要はありません。おそらく、文法を全てマスターする前にあなたの人生は終わります。(笑) 

 

日本語でも同じですが、1回の人生で1つの言語を完全にマスターすることは不可能です。そのため、それについて心配することは無駄な行為でしょう。

 

それよりも、自分がどれだけの文法事項を学んできたかを数えて、そこに喜びと達成感を感じることに集中するべきです。

 

ゴール達成よりも、そこまでの道のりを楽しみましょう!

 

 

 

 

 

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