英語力+専門性で差をつけろ!就職・転職に役立つ英語の検定と資格16個
英語力が武器になるこの時代。
英検やTOEICが、英語力の証明として使われています。
英検1級、TOEIC900点台…
どこに行っても恥ずかしくないですね。
しかし今、英語力だけでなく、それに専門性をプラスした力が必要とされ始めています。
と、言うわけで今回は
英語力+ビジネス力
英語力+コミュニケーション力
英語力+プレゼン力
英語力+通訳・翻訳力
英語力+教育力
というような、英語+専門性を証明できる資格を16個紹介します。
あなたの英語力がより必要とされるものになります!ぜひここで新しい目標を見つけていってください!
仕事で活きる英語の検定
まずは、ビジネスシーンで役に立つ検定を見ていきましょう。
ちょっと近寄りがたいかもしれませんが、勉強しがいのある検定ばかりです。
国連公用語・英語検定(国連英語)
国連公用語・英語検定、通称国連英語は、英語力とともに「国際理解」と「グローバルコミュニケーション」の能力を測る検定です。
本当に世界に通用する人材を育てるために作られた検定とのこと。
試験内容のトピックでは、世界情勢や人権、食糧問題など、国際時事が多く扱われています。
実践で活きる英語力を測る検定であるため、試験内容はリスニング・スピーキング・ライティングが主です。
E級から特A級までの6レベルあり、Aと特Aでは面接もあります。
試験内容
EからB級までの試験は、リスニング・リーディング・英作文の3つで構成されています。
リスニング・リーディングはマークシート方式です。
A級と特A級はリスニングが無く、リーディング・英作文・面接の3つです。
A級と特A級にリスニングが無いのは、「聞き取れて当然だよね」ってことなんですかね…?
ちなみに特A級の合格者のTOEICスコアの平均は967点とのこと… スゲェ。
受験料
受験料はレベルによって異なります。
E 3000円
D 4000円
C 4500円
B 7500円
A 10000円
特A 12500円
英検の受験料とちょっと似てますね。
試験の実施頻度
国連英検の試験は年に2回行われます。しっかり準備してから受けたいですね。
ホームページ
「世界のビジネスシーンで活躍したい!」という方はやりがいを見出せるはずです。
国連英検の公式ホームページはコチラ↓
http://www.kokureneiken.jp/
日商ビジネス英語検定
日商ビジネス英語検定はビジネスで使う英語の能力を測る検定です。
TOEIC900点台、英検1級を持っている人でも、英語で会議の企画書を作ったり、ネイティブスピーカー相手に仕事の取引をしたりして、と言われてできる人は少ないです。
厳しいですが「英語ができる」というだけでは、実際にビジネスで役に立つかどうかは微妙なところなんですね。
しかし日商ビジネス英語検定は、
海外取引の資料
ビジネスメール
企画書
などを題材にして実際の仕事の現場で使える英語力を測り、その証明となります。
1~3級の3レベルに分かれています。
試験内容
試験はリーディングとライティングが主です。リスニングとスピーキングはありません。
設問の内容はビジネスに特化しており、
英文のメールの書き方
海外取引
英語の資料や契約書
英語のミーティング・プレゼン
などが題材となっています。
試験がオンラインで行われることも、日商ビジネス英語検定の特徴です。
受験料
受験料はレベルによって異なります。
1級 7330円
2級 5240円
3級 4200円
割とリーズナブルですね。
試験の実施頻度
試験の頻度は多く、毎月統一試験が行われています。
そのほかにも、特定の会場では自分の日程に合わせた試験日を選ぶこともできるようです。
ホームページ
英語を使って仕事がしたい、自分のビジネス英語力をもっと磨きたいという人は挑戦してみてはいかがでしょうか?
日商ビジネス英語検定のホームページはコチラ↓
https://www.kentei.ne.jp/english
Linguaskill Business(旧:BULATS)
続いてはLinguaskill Business(リンガスキルビジネス)。2019年まではBULATSと呼ばれていました。
Linguaskill Businessはグローバルビジネスで求められる英語力を測るために作られた検定です。
他の検定との最大の違いは、Linguaskill Businessは世界中で使われている検定ということ。
ケンブリッジ大学英語検定機構というイギリスに本部を置く組織によって作られた検定で、欧米圏を中心にビジネス英語力の証明として活用されているのです。
つまりLinguaskill Businessで高いスコアを持っていれば、いきなりアメリカやヨーロッパの企業に履歴書を送っても、英語ができる人として見てもらえるわけです。
ちなみにTOEICは海外ではあまり通用しません。
試験内容
パソコンを使ってオンラインで行います。
Linguaskill Businessではライティング・リーディング・リスニング・スピーキングの4技能全てを個別に審査します。
リーディング・リスニングではなじみのある選択問題が中心です。
ライティングでは、テーマに沿ったメールや、提案書や手紙の作成を行います。
スピーキングはパソコンのマイクに話しかける形で行われます。AIの自動採点ですね。
スピーキングの内容は
インタビュー
音読
スピーチ
コミュニケーション
の4種類。
全ての試験の所要時間はおよそ60~90分です。
受験料
受験料は
リーディング&リスニング 2900円
スピーキング 6900円
ライティング 3900円
リーディング&リスニング+スピーキング 8900円
リーディング&リスニング+ライティング 5900円
リーディング&リスニング+スピーキング+ライティング 11900円
となっています。
技能ごとに受験ができますが、全て同じ日に受けると割安になるんですね。
試験の実施頻度
Linguaskill Businessの試験は、1か月に1回の頻度で行われています。
また、団体受験の場合は希望の日時が自分で決められるようです。
ホームページ
世界に通用する英語の検定Linguaskill Business。ちょっとカッコいいですね。
Linguaskill Businessの公式ホームページはコチラ↓
https://www.eiken.or.jp/linguaskill/
Official Quick Guide to Linguaskill
GCAS (Global Communication Assessment for business)
GCAS(ジーキャス)はちょっと特殊な英語の検定です。
何が特殊かというと、試験が100%対面のスピーキングなのです。
生の人間と1対1で、自信の英語力を披露する超スピーキング重視の検定なんですね、
そして試験の内容は、提示されたデータをプレゼンしたり、与えられた課題の解決策を面接官と議論したりと、ビジネスの現場をリアルに再現したものになっています。
「ビジネスを動かす英語力」がGCASのスローガンとなっており、英語での発話力を強化することを目的としています。
試験内容
GCASの試験は先ほども言ったとおり、ネイティブスピーカーの面接官と1対1で行われます。
インタビュー
プレゼンテーション
ロールプレイ
の3パートに分かれており、15分ほどで終わります。
インタビューパートは軽い挨拶から始まり、面接官からの質問に答えます。
プレゼンテーションパートではグラフが渡され、90秒以内にその内容を理解し、プレゼンを行います。
ロールプレイは問題が提示され、面接官と一緒にその問題について議論しあいます。
コチラの動画はGCASのホームページに掲載されている、試験の流れを説明している動画です。
なかなか胃に負担のかかりそうな検定ですね…
受験料
受験料は6900円です。
面接官の交通費が別にかかることもあるそうです。
試験の実施頻度
試験は個別に行うので、面接官の都合さえ合えば、試験日は自由に決めることができます。
リモートでの受験も可能なので、試験日はかなりフレキシブルに決められそうですね。
ホームページ
発話力を重視したGCAS。苦手克服のために受験したい人は多いのではないでしょうか。
GCASのホームページはコチラ↓
https://www.eiken.or.jp/gcas/
技術英検
技術英検はその名のとおり、技術分野に特化した英語力を測る検定で、科学・技術の現場で役立つ英語力の証明となります。
技術者や研究者、技術系の会社で働く人などに多く受験されており、最近では大学の工学部の学生による受験も増えているみたいです。
また、翻訳者として働く人にも、技術英検の資格は大きな武器になります。
技術文書の翻訳などは、できる人が少ないうえに高いニーズがありますからね。
試験内容
試験内容はリーディングとライティングのみです。
スピーキングや面接はありません。
特にライティングが重視されています。
技術英検1級では
英文の要約
英文の和訳
日本語文の英訳
日本語文の英語での要約
などがあり、英語ができるだけでなく、要約力・リライト力をはじめとした文章力も試されます。
とりわけ簡潔で正確で読みやすい文章を書く能力が求められるようです。
英語ができるだけでは通用しない、というところが専門的な英語検定の面白いところですよね。
受験料
受験料はレベルによってことなり
プロフェッショナル 16500円
1級 6400円
2級 5300円
3級 2600円
となっています。
また2・3級に限り、団体受験(5人以上)だとちょっと安くなります。
試験の実施頻度
試験の実施頻度は若干少なく、1年に3回です。
オンラインでの受験もなく、各会場での受験となります。
会場は全国の主要都市(青森・仙台・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・福岡など)にあります。
受験を考えている方は早めに計画を立てたほうがよさそうですね。
ホームページ
高い専門性を武器にする技術英検。まさに英語力+専門性といった感じです。
技術英検のホームページはコチラ↓
https://jstc.jp/
教育現場で活きる英語の検定
続いては学校や幼稚園などの教育現場で活用できる英語の検定を見ていきます。
仕事で活きる検定に比べると、若干ハードルが高い印象です。
幼保英語検定
幼保英語検定は、幼稚園・保育園のグローバル化に対応できる人材を育成するために作られた検定です。
子供の対応
病気やけがなどの緊急時の対応
保護者の対応
外国人教師の対応
など教員としての仕事を、すべて英語で適切に行えるかどうかが試されます。
また、現場での対応だけでなく、海外の乳幼児教育分野のシステムなどを日本の教育現場に導入する活動も幼保英語検定の目的となっており、今後の日本の教育に大きく貢献できる能力を身に付けることができます。
試験内容
試験内容はレベルによって異なります。
4級 リーディングのみ
3級 リーディング+リスニング
4級 リーディング+リスニング
準1級 リーディング(ライティングを含む)+リスニング+面接
1級 リーディング(ライティングを含む)+リスニング+面接
出題内容は、園児や保護者の対応や、外国人教員とのコミュニケーションを題材としています。
受験料
受験料もレベルによって変わり、レベルが上がるほど高くなります。
4級 3,500円
3級 4,000円
2級 4,500円
準1級 6,500円
1級 7,000円
ちなみに団体受験だとちょっと安くなって
4級 3,000円
3級 3,500円
2級 4,000円
準1級 6,000円
1級 6,500円
となります。
試験の実施頻度
実施頻度は少なく、1年に3回です。
計画的に、そして早めに勉強を始めておきたいですね。
ちなみにオンライン受験、海外からの受験も可能です。
留学中の方も、就活の1つとして取り組んでみてもいいかもしれませんね。
ホームページ
日本のグローバル化を根底から支える人材になる幼保英語検定。
やりがいがありそうです。
幼保英語検定のホームページはコチラ↓
https://www.youhoeigo.com/
CELTA (Certificate in Teaching English to Speakers of Other Languages)
CELTAは英語を母国語としない人に英語を教える能力を証明する資格です。
イギリスのケンブリッジ大学英語検定機構による、世界で認められている英語指導資格です。
指導者の資格とはいえCELTA取得にはネイティブスピーカー並みの英語力が必要です。
そのため英語を教える立場の人にはもちろん、外資系企業や旅行会社などに就職・転職を考えている人にも武器になる資格です。
ただ難点としては、
取得までに時間がかかる
取得するための受講料が高い
受講するために必要な英語力が高い
ということ。
こちらに関しては少し詳しく見ておきましょう。
CELTA取得の流れ
CELTAは英検やTOEICとは異なり、1発の試験を受けて合格すれば取得可能、というものではありません。
大学のような決められたプログラムを修了して、認めてもらうことで初めて「CELTA保持者」となることができるのです。
プログラムは120時間の授業と6時間の教育実習で構成されていて、だいたい1カ月から半年で終了可能です。
費用はコースによって異なりますが、だいたい30万円ほど。
ある程度の時間とお金を投資しなければ手に入らない資格なんですね。
そのうえ、受講するのに高い英語力が必要です。
そもそもCELTAのプログラムはネイティブスピーカー向けに作られたプログラムですからね。
日本でCELTAのプログラムを運営しているレクシス語学学院ではCELTA受講に必要な英語力をIELTS7.5以上と定めています。
IELTS7.5はTOEICで言うと945点以上、英検だと1級に相当する英語力です。
ほぼネイティブレベルに英語が話せる人が、英語指導者としてさらに高みに行くためのプログラム、といった感じでしょうか。
試験(授業)内容
試験内容というよりも授業内容ですね。
CELTAの授業では
外国語の指導理論
言語学
教室内でのテクニック、授業の進め方
学習者の心理
教材の選び方・活用方法
などが教えられます。
お気づきのとおり「英語の授業」は1つもありません。英語は話せて当然という世界ですので。
受講料
受講料は先ほども書いた通り30万前後ですが、受講する環境によって上下します。
まず日本で受講するとなると、レクシス語学学院さんのプログラムに参加することになるので、そうなると費用は265000~290000円に固定されます。
しかしCELTAは海外での受講が可能です。
以下は、タイ留学ドットコムさんというウェブサイトに掲載されていた、CELTA受講に関する情報です。
バンコク校 1750米ドル (202300円)
バルセロナ校 1,645 米ドル(190000円)
ロンドン校 2,015 米ドル(233000円)
シドニー校 2,387 米ドル (276000円)
物価が安い分、レクシス語学学院さんよりも安くなります。
もちろん4週間分の宿泊費と旅費を考えなければいけないので、これよりは高くなります。
しかし、もし現地に知り合いがいるとか、会社に費用を負担してもらえるとか、マイルが貯まってて飛行機代がタダとかであれば、海外での受講を考えてみてもいいかもしれませんね。
ホームページ
日本で唯一CELTAのプログラムを提供しているレクシス語学学院さんのページのリンクを貼っておきますね。
http://lexisenglish.co.jp/courses/celta/
翻訳・通訳に役立つ英語の検定
続いては翻訳・通訳業界で活きる英語の検定です。
翻訳や通訳の仕事って、「実務翻訳経験2年以上」とか「逐次通訳の経験あり」とか、経験の必要条件が厳しいんですよね。
「経験が無いと仕事ができない。でも仕事をしないと経験は積めない…」
翻訳・通訳の力があることを証明して、そんな状況を打破してくれる検定を見ていきましょう。
TQE (翻訳実務検定)
TQE(翻訳実務検定)はサン・フレアアカデミーが提供する翻訳力を証明する民間資格です。
サン・フレアアカデミーを聞いたことがある人も多いと思いますが、50年続く翻訳会社サン・フレアが主催している翻訳学校ですね。
(株)サン・フレアはIT、医学、バイオテクノロジー、土木、金融、特許、文芸などをはじめとした、様々なジャンルの翻訳を行っている、翻訳業界ではトップクラスの会社です。
詳しくはコチラ↓
https://www.sunflare.com/academy/
実を言うと、TQEに合格して手に入るものは、サン・フレアに翻訳者として登録する権利、だけです。
しかし、サン・フレアの知名度が高いため、「サン・フレアお墨付きの翻訳家」ということが、翻訳業界では大きなアピールポイントになります。
また、サン・フレアで翻訳の仕事をしていた、ということは立派な翻訳家としての経験なので、そこから翻訳家としてのキャリアを広げていけることでしょう。
試験内容
試験は翻訳のトライアルでよくある、一定量の原文を決められた時間で和訳・英訳する、というもの。
試験会場で一斉に行うのではなく、自宅で各自原文をダウンロードして、数日間かけて翻訳、各自で提出という流れになっています。
原文の内容は受験する分野によって変わります。
審査基準は
・原文解釈力
・訳文表現力
・専門知識
・スタイル
など。
受験料
TQEの受験料は8900~9900円。
早めに申し込むとちょっと安くなるみたいです。
試験の実施頻度
TQEは1年に3回実施されます。
過去問や教材を買うところから始めたほうがよさそうですね。
ホームページ
大手翻訳会社のお墨付きをもらえるTQE。
翻訳家としての第一歩として最適です。
TQEのホームページはコチラ↓
https://www.sunflare.com/academy/?page_id=14477
JTA公認 翻訳専門職資格試験(CPT試験)
JTA公認翻訳専門職資格試験は、社団法人日本翻訳協会(Japan Translation Association)が主催する民間検定です。
Certified Professional Translator Testを略してCPT試験とも呼ばれます。
受験者の翻訳力を、様々な角度から総合的に評価するのが特徴。
わりと最近できた検定なのですが、主催元がしっかりしているので、すでに安定の信頼度を持っています。
今後の翻訳業界において大きな影響力を持つと予想されている検定です。
試験内容
1次と2次に分かれています。
1次試験は大きくわけて
・翻訳文法技能試験
・翻訳IT技能試験
・翻訳マネジメント技能試験
・翻訳専門技能試験
の4つに分かれています。
この4つにすべて合格すると、2次試験に進むことができます。
ちなみにこれら4つの試験はバラバラの時期に受けてもいいようです。
そして2次試験がちょっと難関で、
合格条件が翻訳家として2年間の実務経験を積み、その成果をJTAに認めてもらう、というもの。
2年がかりの2次試験を受けなければいけないんですね。
しかも翻訳家としての仕事があることが前提。
これから翻訳家を目指す人には少しハードルが高いかもしれません。
すでにある程度のキャリアがある人が、スキルアップするための検定、という感じですね。
受験料
1次試験の受験料は
翻訳文法技能試験 5500円
翻訳IT技能試験 5500円
翻訳マネジメント技能試験 5500円
翻訳専門技能試験 7700円
2次試験は、実務経験を認定してもらうのに31000円かかります。
試験ごとに料金を払わなければいけないので、ちょっとお高くつきますね。
ミスなしで合格したとしても55200円かかる計算に…
しっかり準備してから受けるようにしましょう。
試験の実施頻度
JTA公認翻訳専門職資格試験は、3月・6月・9月・12月の年4回実施されます。
申し込みの締め切りは試験実施日の3~4日前まで。
全部で4つの試験を受けなければいけないので、計画的に準備をしておきたいですね。
ホームページ
JTA公認翻訳専門職資格試験はちょっとややこしいので、ホームページと一緒に、この試験の解説をしている「ほんやく部」さんのブログへのリンクも貼っておきます。
JTA公認翻訳専門職資格試験ホームページ↓
https://www.jta-net.or.jp/about_pro_exam.html
「ほんやく部」さんによる解説↓
https://fukufuku.blog/jta/#index_id2
JTFほんやく検定
ほんやく検定は、日本翻訳連盟(JTF)が運営する、実務翻訳力を測り証明するための検定です。
JTFは1981年に創立され、今では翻訳業界を代表する組織となっています。
幅広いレベルの翻訳者に対応しているのが特徴で、
基礎レベル5級
基礎レベル4級
英日翻訳1~3級
日英翻訳1~3級
の5レベルに分かれています。
4・5級は翻訳見習い向けで、1~3級は経験者向けになっています。
試験内容
試験内容は、翻訳会社に登録する際のトライアルに似たものとなっています。
自宅で課題を各自ダウンロードし、定められた時間内に翻訳を作成し提出する、というヤツですね。
ほんやく検定で、事前に受験の申し込みをし、試験の時間になったらホームページから出題内容を確認。
そして翻訳が出来上がったら、同じくホームページ上の解答欄に自分の翻訳を記入
という流れになっています。
試験時間は
4・5級が60分
1~3級が120分
です。
試験時間内は辞書、インターネットの使用は自由にできます。
受験料
受験料はレベルによって異なり
5級 5500円
4級 6600円
1~3級 11000円
となっています。
試験の実施頻度
試験頻度は7月と1月の年2回と、少なめです。
早めに計画を建てて臨みたいですね。
ホームページ
翻訳業界の最大手の1つ、JTFの翻訳検定。
翻訳を仕事にしたい人はチェックしておきたい検定です。
JTFほんやく検定のホームページはコチラ↓
https://kentei.jtf.jp/
文芸翻訳検定
文芸翻訳検定は、日本で数少ない文学作品の翻訳力を測る検定です。
文芸翻訳検定協会というところが主催しています。
英語を正確に理解する能力はもちろんのこと、それをキレイな日本語にする能力が問われ、 日本語での表現力も必要となります。
レベルは、1級、準1級、2~5級までの6レベルあります。
5級は高校生レベルの英語力・翻訳力で、1級はプロと同じ翻訳力があると判断されます。
1級に合格すると、柏艪舎という出版社から仕事のオファーが来るようになり、文芸翻訳検定協会からも、サポートを得ることができます。
試験内容
試験は、どれだけ英語のニュアンスを捉えているかを測る内容になっています。
文法問題、長文読解、リスニングなどはありません。
翻訳家としての英文の理解力と、日本語での表現力が試されます。
受験はオンラインで行い、試験中は辞書・インターネットの使用は自由です。
試験時間はレベルによって異なり
1級 3日間
準1級 1日間
2級 120分
3級 90分
4・5級 60分
となっています。
受験料
受験料はちょっと高めです。
1級 15,750円
準1級 10,500円
2級 8,400円
3級 6,300円
4級 4,200円
5級 4,200円
採点に時間と手間がかかるはずなので、これくらいは妥当かもしれませんね。
試験の実施頻度
試験は年2回実施されます。
1級と準1級は5月と11月
2~5級は2月と8月
に行われます。
ホームページ
文芸翻訳は、翻訳の中でも仕事を見つけるのが困難なジャンルです。
文芸翻訳検定はいいキッカケになるかもしれませんね。
文芸翻訳検定のホームページはコチラ↓
https://bungeihonyaku.com/index.html
ビジネス通訳検定(TOBIS)
ビジネス通訳検定、もしくはTOBIS(Test of Business Interpreting Skills)はビジネス通訳の力を測る検定です。
通訳業界の発展を事業とするNPO法人通訳技術向上センター(CAIS)が主催しています。
1~4級まであり、2~3級は逐次通訳レベル、1級は同時通訳レベルに設定されています。
1級は2級合格者しか受験することが出来ません。
言わずもがな、試験をパスするには英語力だけでなく、ビジネスの知識やビジネスの語彙力が必要になります。
試験内容
試験は、出張日程の調整、時事問題、スピーチの通訳など、ビジネスシーンを想定したものになっています。
構成は
会話形式
短文形式
スピーチ形式
の3パートになっていて、全てリスニングとスピーキングです。
通訳のテストなので、もちろん日英、英日両方の通訳を行います。
また、オンラインで受験するので、安定したインターネット環境が必須です。
受験料
受験料は
2~4級が12000円
1級が15000円
となっています。ちょっと高いですが、受験後にプロから個別にフィードバックを貰えることを考えると妥当と言えます。
試験の実施頻度
試験は年に2回実施されます。
採点に時間がかかるため、これ以上のペースで開催するのは厳しいのかもしれません。
ホームページ
通訳の世界も専門性が活きます。
ビジネスに特化したTOBISは大きな武器になるかも。
ビジネス通訳検定、TOBISのホームページはコチラ↓
https://www.cais.or.jp/tobis/
観光英語検定
観光英語検定は、全国語学ビジネス観光教育協会が主催する観光に関する英語の検定です。
全国語学ビジネス観光教育協会は、語学、ビジネス、観光系専門学校の団体で、ホスピタリティの分野における、日本の国際化に貢献しています。
観光英語検定では、観光での外国人とのコミュニケーション能力を測ります。
そのため試験内容も、空港、ホテル、観光地などでの会話が中心です。
海外旅行を楽しみたいという人や、ツアーガイドや客室乗務員を目指す人など、様々な目的をもって、毎年多くの人が受験しています。
一見カジュアルな検定に見えますが、試験突破には英語力はもちろん、日本の文化や歴史の理解、説明力、同時通訳力などが必要となります。
試験内容
試験内容はレベル(1~3級)によって異なります。
3級では、観光・旅行に必要な日常会話の力や、日本および世界の文化の理解力が、筆記とリスニングによって試されます。
2級では、日常会話にくわえ、ホテルや空港などでの、接客で使える英語力が必要になります。筆記とリスニングです。
1級は日常会話、接客英語はもちろん、受付、電話対応、クレーム処理などの英語での応対力が試されます。英語力だけでなく、世界の国々の慣習や文化の理解、旅行・観光業界で使われる専門用語の知識も必要です。
筆記試験とネイティブスピーカーとの面接があります。
受験料
受験料はレベルが上がるほど高くなります。
3級 3800円
2級 4800円
1級 10000円
試験の実施頻度
2022年2月の時点では、コロナウイルスの影響で、試験の実施は年1回となっています。
試験会場は。札幌から沖縄まで、全国の主要都市に置かれています。
ホームページ
文化の知識と英語力が同時に鍛えられる観光英語検定。仕事だけでなく、趣味を充実させるのにも役立ちそうです。
観光英語検定のホームページはコチラ↓
http://kanko.zgb.gr.jp/index.html
全国通訳案内士
全国通訳案内士はご存じの方も多いと思いますが、ザックリ言うと、外国人相手のプロの観光ガイドのことですね。
語学系の検定では唯一の国家資格です。
観光庁の長官が実施しているので、日本政府のお墨付きになれるってことですね。
また、語学力だけではなく、日本の歴史、地理、現代社会、一般教養などのガイドに必要な能力が問われます。
試験内容
試験は筆記と面接に分かれています。
筆記試験では、
英語力
日本の地理
日本の歴史
一般常識
通訳案内士としての実務
が試されます。主にマークシート方式です。
面接では、通訳案内士としてのコミュニケーション能力やホスピタリティ能力など、より実践的な力が試されます。
受験料
受験料は一律11700円です。
試験の実施頻度
試験は年1回の実施となっています。
早めに動いて、しっかり準備してから臨みたいですね。
ホームページ
通訳に関しては最も信用性の高い検定です。
全国通訳案内士のホームページはコチラ↓
https://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/interpreter_guide_exams/index.html
ユーキャンの全国通訳案内士<地理・歴史・一般常識・実務> 速習テキスト&予想模試 第2版
英語力を極める検定
最後は英語力を極める検定を2つほど紹介します。
就活に直接役に立つかは正直微妙なところですが、 英語を愛する英語マニアの方々は見逃せない検定です。
英単語検定(日本英会話協会)
英単語検定、通称「単検」は、一般財団法人日本英会話協会が主催する、純粋な単語力を測る検定です。
長文読解、リスニング、文法問題などは一切ありません。
「いくら文法の知識があっても、単語が分からなければ文章は理解ができない。しかし、文法があいまいでも、単語さえわかれば文章のだいたいの意味はつかめる。」
英会話協会は、このような理念の元に単検を作ったそうです。
「必要な語彙数はいくらか」というテーマは英語マニアの間では、数多くの議論がなされてきました。
私個人の意見は「語彙数は多ければ多いほど良い」です。
文章でくどくどと説明していたものが、特定の単語を知っていたら一言で済むことが良くあります。(It’s hot and humid と言っていたところがmuggyという単語を知っていると It’s muggy で済む、といったように。)
また、アメリカでは「語彙数の多い人=教養のある人」という考えがあります。
少ない語彙数で上手いことやっていくのもいいですが、語彙数が多くて悪いことは1つもありません。
試験内容
1級~5級まであり、試験内容はとてもシンプルです。
英単語の日本語訳、日本語の英訳、英単語と説明文のマッチングなどだけです。
全100問で、全てマークシート方式。
正答率80%で合格。
これほどわかりやすい試験もなかなかないですね。
ちなみに1級合格に必要な語彙数は12000語、5級は400語となっています。
受験料
受験料はレベルによって異なります。
1級 5500円
準1級 5000円
2級 5000円 (団体受験だと3000円)
準2級 4500円 (団体受験だと2500円)
3級 4500円 (団体受験だと2500円)
4級4000円 (団体受験だと2000円)
5級 4000円 (団体受験だと2000円)
わりとリーズナブルですね。
試験の実施頻度
単検の試験は年2回、6月と11月に開催されます。
会場は全国の主要都市にあります。
ホームページ
純粋な単語力を証明する英単語検定。単語マニアにはたまらない検定のはずです。
英単語検定のホームページはコチラ↓
https://www.eitangokentei.com/
EPT英語発音テスト
EPTはEnglish Pronunciation Testの略で、発音の良さを測る検定です。
英語発音指導士の養成も行っている国際英語発音協会が主催しています。
筆記試験や面接はなく、決められた文章を読み上げ、ネイティブスピーカーにとって聞き取りやすい発音かどうかを判定します。
試験時間は最短で5分ほどとなっており、比較的に気軽に受けることのできる試験です。
試験内容
試験は5つのパートに分かれています。
- 質問への回答
- アルファベットの読み上げ
- 会話文の読み上げ
- 初見の英文の読み上げ
- 課題文の読み上げ
最後の課題文はEPTのホームページに掲載されており、あらかじめ練習ができます。
見てわかる通り、大部分が読み上げになっています。
受験料
EPTでは受験後、プロからフィードバックがもらえます。
受験料はそのフィードバックの仕方と速さによって変わります。
EPT 一般評価 4950円
EPT 詳細評価 9900円
EPT express 一般評価 6050
EPT express 詳細評価 12100円
ちょっと高いかも、という印象。
試験の実施頻度
EPTの試験は東京と大阪で年3回実施されます。
また、Skypeを使ったオンライン受験はいつでも受験可能です。
ホームページ
発音力の証明は接客業の方のスキルアップにつながるのではないでしょうか?
EPT英語発音検定テストのホームページはコチラ↓
https://ept.or.jp/ept/
最後に!
「英語の検定なんて持っていても実践で役に立つとは限らない」と、英語が話せない人は言います。
しかし実践で役に立つ英語力の基礎はたいてい、検定や受験などに向けた猛勉強の中で身に付きます。
そのほかにも、
・自分の英語力を知る
・英語勉強のモチベーションアップになる
・初対面の人に自分の英語力を証明できる
このようなメリットを考えた場合、検定はお金と時間を投資する価値のあるものです。
あなたも、新しい目標を見つけて、新しい自分に出会ってみてはいかがでしょうか。
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